縁深い皇室と五輪、今回は? オンライン出席検討したが

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杉浦達朗

 23日の東京五輪開会式に、天皇陛下が出席し、開会を宣言することがきまった。皇室と五輪はかねて縁が深く、前回の東京五輪をはじめ、過去の五輪では天皇が名誉総裁を務め、開会を宣言。皇室全体で分担して競技を観戦してきた。だが、コロナ禍での大会となる今回は、競技観戦をすべて見送るなど、関わりは限定されることとなった。

 五輪の開会宣言は、五輪憲章で開催地の国の国家元首が読み上げると規定されている。1964年の東京五輪、72年の札幌冬季では昭和天皇、98年の長野冬季では上皇さまがそれぞれ開会宣言を務めた。

 開会宣言の文言も、五輪憲章で提示されている。「わたしは、近代オリンピアードを祝い、東京オリンピック競技大会の開会を宣言します」と開催を祝福する内容だ。

 さらに、過去の五輪では、天皇や皇族方が分担して競技を観戦。国際オリンピック委員会(IOC)関係者や各国首脳らをもてなす宴会が皇居で行われ、皇室の存在を世界にアピールする機会ともなった。札幌冬季では、スキーに親しむ故・寛仁さまが五輪組織委員会事務局で勤務し、話題となった。

 今回も本来はこうした前例にならった対応となるはずだったが、コロナ禍で状況は一変した。天皇陛下や皇族方の会場での競技観戦は取りやめに。宮殿行事も従来のような茶会や宴会ではなく、飲食や長時間の懇談はせずに広間に集まった要人らに陛下があいさつ。そのまま見送りに移り、開始から終了まで1時間もかからない見込みだ。

 陛下の開会式出席をめぐって…

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