原爆に散った劇団「桜隊」再結成 窪塚俊介さんも特別出演

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田井中雅人
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 広島で76年前、米軍による原爆投下で9人が命を落とした移動劇団があった。その名は「桜隊」。足跡はこれまでも映画化されてきたが、同名の小劇団が今年再結成され、東京都内で8月、朗読劇による追悼記念公演を行う。戦時下に演劇に打ち込んだ先人たちに思いを寄せる若手俳優らとともに、俳優の常盤貴子さんと窪塚俊介さんも特別出演する。

 「桜隊」は太平洋戦争末期の1945年に結成された移動劇団だ。検閲下に戦意高揚を図る題目などを上演しながら、中国地方の病院や軍事施設などを慰問。そして同年8月6日の朝を広島市の宿舎で迎えた。

 「食後に落ち着いたら稽古を始めましょう。みんな張り切っていますよ」

 「ようし! 鈍った勘を取り戻すぞ!」

 上演される朗読劇のタイトルは「ヒロシマ」。あの日朝の、こんな日常の風景が盛り込まれている。桜隊の団員のうち、広島にいた9人の宿舎は爆心地から約750メートル。朝食をとっていたところ、閃光(せんこう)が襲った。

 9人のうち5人は即死。隊長…

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