16歳プロデビューの新星ドンチッチが導く スロベニア男子バスケ

バスケットボール

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 東京オリンピック(五輪)バスケットボール男子で、日本が29日の第2戦で対戦するのが、五輪初出場となるスロベニアだ。

 7月上旬までに行われた男子バスケットボールのオリンピック(五輪)最終予選リトアニア大会。スロベニアは2000年シドニー五輪銅メダルなど欧州の強豪リトアニアを破って、初の五輪切符を勝ち取った。

 世界ランキングは16位と決して低くない。17年には欧州選手権でも優勝している。それでも、欧州は強豪がひしめく。ようやくつかんだ夢舞台に、同予選で最優秀選手に選出されたルカ・ドンチッチ(マーベリックス)は「国の歴史をつくるためにやってきた。最高の気分だ」と喜びを語った。

 もともと、スロベニアはバスケットの強豪とされた旧ユーゴスラビアにあった。1991年に旧ユーゴスラビアから独立。国土は、日本の四国とほぼ同じ2万273平方キロメートルで、人口は約209万人と決して大きくない国。バスケットでなかなか目立った成績は残せていなかった。

 そんな国で生まれたスター選手が、NBAマーベリックスで活躍するドンチッチだ。

 99年生まれの22歳。身長201センチ、体重104キロの大柄な体で、ポイントガードからパワーフォワードまでこなす点取り屋だ。ユーロリーグなどでプレーした父親の影響で、幼い頃からボールやおもちゃのリングで遊んでいたという。

 13歳でスペインの強豪レアル・マドリードと契約して下部組織でプレーし、16歳だった15年にプロデビュー。18年にはチームを優勝に導き、リーグMVPに選出された。

 同年夏、バスケットの本場・米プロNBAドラフトにエントリーすると、1巡目3位でホークスから指名を受けた。交渉権のトレードの末にマーベリックスと契約すると、シーズン新人王を獲得した。

 16~17年シーズンから3季連続でプレーオフ進出を逃していたチームを、19~20年からは2季連続でプレーオフ進出に導いた。今年7月には、その活躍ぶりからマーベリックスの拠点テキサス州ダラスが「7月6日を『ルカ・ドンチッチの日』に制定する」と発表。米国内でも人気のある選手だ。

 最終予選の試合後、「多くの子どもたちが夢見るように、自分も五輪の舞台に立つことを夢見てきた。非常に素晴らしいこと」と熱く語っていたドンチッチ。「準備期間は少なかったが、信じられないくらいにチームが融合できた」と、さらなる歴史を紡ぐ自信をのぞかせ、日本戦、五輪に臨む。