幼なじみは相手チームの4番打者 再戦に「楽しめた」

滝沢貴大
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(19日、高校野球和歌山大会 和歌山商3-5和歌山東)

 和歌山商のエース宮田率生君(3年)は三回、和歌山東の4番打者・上代真大君(3年)と、この日2度目の勝負を迎えた。1打席目は高めのカーブを左翼前に運ばれ失点したことを反省していた。初球、カーブを低めに投げ、詰まらせて左飛に打ち取った。

 2人は同じ小中学校で、幼なじみ。当初は同じチームで、小学5年生のときに宮田君は軟式、上代君は硬式に分かれたが、クラスは同じになるなど、ずっと仲が良かった。高校で和歌山市内の実力校の和歌山商と和歌山東にそれぞれ進むと、意識しあうライバルになった。

 一方はエース、もう一方は4番とチームの中心選手になり、今春の県予選の3回戦で対戦。宮田君は適時二塁打を打たれ、チームも2―3で敗れた。「どんどん振ってくる。甘いところに行ったら持っていかれる。めっちゃ良いバッター」。夏に必ずリベンジを果たそうと誓った。

 熊野、向陽と強敵が続いたが、ともに先発し、勝利に貢献。再戦の機会をつかみ取った。試合前、上代君から「投げる?」とLINEが来た。「投げるよ」と伝えると、「よろしく」と返ってきた。さらに気合が入った。

 第3打席は四球。次打者に適時打を打たれ、3点目を奪われたところで降板。チームも逆転負けした。

 「リベンジできず悔しい。けど、何かの縁で最後に対戦できたのはすごくうれしい。楽しめた」。宮田君は試合後、そう振り返り、上代君に「絶対勝って、甲子園に行ってほしい」とエールを送った。上代君も「(宮田君は)万全じゃなかったと思うが、変化球も内角を突く直球も良かった。対戦できてうれしかった。あいつの分まで頑張って甲子園に行きたい」と意気込んだ。(滝沢貴大)