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活断層上のアリーナに防災事業債50億円 国知らず同意

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平塚学
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 佐賀県が建設中の大型公共施設「SAGAアリーナ」(佐賀市)について、防災や減災のために使うと決められた地方債約50億円を建設費に充てることが関係者への取材でわかった。アリーナは、活断層を示す地図上で活断層のほぼ真上に位置しているが、国は活断層の存在を知らないまま、この地方債の発行に同意していた。「防災拠点にふさわしいかどうか検証すべきだ」という意見も出ている。

 アリーナは4階建て約8400席規模で、総工費は257億円。県は昨年、本格着工し、2024年開催の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の主会場に予定されている。

 ただ、政府の地震調査研究推進本部が作った活断層を示す地図上で、アリーナの建設場所は佐賀平野にのびる活断層「佐賀平野北縁断層帯」のほぼ真上にあたる。推進本部は、推定でマグニチュード7・5程度の地震が起きる恐れがあると評価している。県は、この活断層が動いた場合の大規模な被害想定も出していたが、アリーナ建設にあたっては活断層について検証していなかった。

「国が止める権限はない」

 山口祥義知事は20年2月の…

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