馬術は選手に男女の区別なし 馬場馬術個人、8大会連続で女性が優勝

馬術

有吉正徳
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 馬術は人と馬が「人馬一体」となって力を合わせて勝敗を争う競技だ。五輪では馬場馬術、障害馬術、総合馬術の3種目が行われ、それぞれ個人、団体でメダルを競う。

 フィギュアスケートにもたとえられるのが馬場馬術だ。舞台となる20メートル×60メートルの「アリーナ」の中で、馬がいろいろなステップを踏んだり、円を描くように回転したりする。騎乗者は手綱や脚を通して指示を出しているが、馬が自ら演技しているように見える方が高い得点が出る。

 馬術は3種目とも選手に男女の区別はない。とくに馬場馬術個人では女子選手の活躍は顕著で、1988年のソウル大会でニコル・ウプホフ(当時西ドイツ)が個人金メダルに輝いて以降、2016年リオデジャネイロ大会のシャーロット・デュジャディン(英)まで8大会連続して女子選手が表彰台の頂点に立っている。

 障害馬術は競技会場の中に置かれた障害物をより速く、ミスなく跳ぶことが要求される。五輪などトップクラスの大会では障害物の高さは160センチ、奥行きは200センチになるものもある。障害物を落下させると1回につき減点4。規定時間内にゴールできないと、これも減点の対象になる。減点の少ない人馬が優勝となる。1932年のロサンゼルス大会で西竹一が愛馬ウラヌスとともに個人で金メダルに輝いたのは障害馬術。当時は閉会式の会場で閉会式の直前に障害馬術が行われる日程だった。西は大観衆の前で優勝する快挙を演じた。

 総合馬術は一組の人馬が馬場馬術、クロスカントリー(野外騎乗)、障害馬術の順に3種目をこなす。「馬術のトライアスロン」と呼ばれるゆえんだ。減点の少ない方が成績上位になる。

 東京大会では1日目の馬場馬術と3日目の障害馬術は世田谷区馬事公苑で行われ、2日目のクロスカントリーは江東区の海の森クロスカントリーコースが会場になる。3日目の朝には馬の健康診断が行われる。最後の障害馬術に耐えられる体調かどうか、審判と獣医師がチェックする。この診断に合格した馬が最終日の競技に出場できる。(有吉正徳)