五輪直前に託された背番号10 なでしこ岩渕が目指す色

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堤之剛
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 東京オリンピック(五輪)を前に、背番号10を託された。サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)のFW岩渕真奈。日本が初優勝した2011年女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の最年少メンバーは心身ともに成熟し、現在28歳。復権を期す日本のエースとして、21日の1次リーグ・カナダ戦から始まる戦いに挑む。

 五輪前最後の強化試合となった14日の豪州戦。「10番」を披露した岩渕は積極的に仕掛けた。仲間が獲得した後半9分のPKではキッカーを務め、ゴール左に冷静に決勝点を決めた。

 岩渕は「特別な番号なのは間違いないので、意識はしないようにしたが、少しずつ意識した。自分自身のプレーに満足はしていないが、結果に関しては良いスタートが切れた」。

 鋭いドリブルと高い得点力で、早くから「天才」として世界的に注目された。08年17歳以下(U17)女子W杯で日本は8強だったが、類いまれな攻撃センスを発揮した岩渕は15歳にして最優秀選手に。A代表は16歳でデビューした。

 日本は12年ロンドン五輪で銀メダルを獲得し、15年女子W杯は準優勝。若かった岩渕は日本の黄金期を経験したが、途中出場が多く、自分が中心として戦ったチームとは言えなかった。16年リオデジャネイロ五輪は予選敗退を喫し、本大会出場を逃した。

 世界との距離が広がっていった。思い浮かんだのは、一緒にプレーし、日本の10番を背負っていた澤穂希さんや宮間あやさん。必死に仲間を叱咤(しった)する頼もしかった先輩たちの「勝負に対するこだわり」が脳裏に刻まれていた。

「あのころはぱっぱらぱーだった」と岩渕選手は10年前を振り返ります。後半では、背番号「10」にどんな思いを抱いて、変わってきたかを描きます。

 岩渕は悔しさを隠さなくなっ…

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