意欲ある女性を後押し 女性リーダー育てる基金設立

三島あずさ
[PR]

 政治や経済の分野で女性リーダーの割合が著しく低い日本の現状を変えようと、リーダーをめざす女性を支援するための基金が設立された。

 「女性リーダー支援基金 ~一粒の麦~」を設立したのは、公益財団法人パブリックリソース財団(東京都中央区)。「女性はポテンシャルがあっても、男性優位の社会ではサポートなしに壁を越え、リーダーになるのは難しい」と実感してきたという匿名の女性から寄付を受け、年間5人、3年間で15人に、1人あたり100万円の活動奨励金を支給する。

 対象は、①政治家志望者②社会活動の実践者③社会起業家志望者④女性のためのアクションリサーチを企画・実践する研究者。奨励金は研修参加や調査研究などにあててもらう。支援対象者や、基金に賛同する女性リーダーらがノウハウを共有し、支え合うための交流ミーティングも開催する予定という。

 基金設立の発表会見が20日にあり、選考委員長を務める社会学者の上野千鶴子さんは「リーダーになりたいという意欲のある女性が実際に一歩前に出てくれないと、女性リーダーは増えない。でも、女性は自身の能力を過小評価する傾向がある。意欲のある女性を後押ししたい」と話した。

 応募は8月16日まで。書類と面接審査があり、選ばれた女性には10月から奨励金が支給される予定。詳細は基金のサイト(https://www.public.or.jp/project/f0159別ウインドウで開きます)で。寄付も受け付けている。

 日本の女性リーダーの少なさは、国際的にも際立っている。3月に世界経済フォーラムが公表した最新版のジェンダーギャップ指数の国別ランキングで、日本は156カ国中120位(前回121位)。主要7カ国で最下位だった。衆議院での女性議員の比率は1割にとどまっているうえ、女性の首相が誕生したことがなく、政治分野のランキングは147位(同144位)に沈んだ。

 2003年に政府が「20年までに指導的地位の女性比率を30%に」と掲げた目標「2030」も、今年度から政府がとりくむ第5次男女共同参画基本計画で「20年代の可能な限り早期に30%程度」と先送りされた。(三島あずさ)

Think Gender

Think Gender

男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]