飯舘の被災犬「おばあさんになって…」 岐阜でみとりも

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床並浩一
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 東京電力福島第一原発事故で全村避難を強いられた福島県飯舘村で、岐阜市の民間団体が「被災犬」を預かる活動を始めて10年。ふるさとに戻れた犬もいる一方、遠く離れた地でみとられる老犬も増えてきた。いま預かっているのは高齢になった7頭。最期まで寄り添い続けるつもりだ。

 7月16日。介助犬や災害救助犬を育成するNPO法人「日本動物介護センター」(岐阜市)の山口常夫理事長(70)は、訓練士の上村智恵子さん(48)らスタッフとともに飯舘村に入った。預かっている被災犬が元の飼い主に再会する「里帰り」のためだ。

 今回は、7頭のうち、原発事故から3カ月後の2011年6月に村で生まれ、11回目の受験で災害救助犬に認定された雄の雑種「じゃがいも」(10歳)と兄弟「ゴン」(同)、雌のウェルシュ・コーギー「まり」(13歳)の3頭が参加した。

 休憩を重ねながら大型車で高速道路を乗り継ぎ、片道10時間近く。山口さんは「村に近づくと犬たちがざわつく。ふるさとがわかるのでしょう」と言う。

 コロナ禍で今春の予定を延期していただけに、飼い主は昨秋以来となる再会を心待ちにしていた。

 まりの飼い主は、隣接する南…

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