渋谷区でトイレ革命進行中 隈研吾氏「散策の楽しみも」

斉藤勝寿
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 公共トイレにありがちな「暗い、汚い、怖い」などのイメージを覆し、誰もが快適に使用できるトイレを設置するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」が東京都渋谷区で進行中だ。安藤忠雄さんや隈研吾さんら世界で活躍するクリエーター16人がデザインしている。

 トイレを「おもてなし文化」のシンボルにしようと、2020年から22年春までに区内の公園など17カ所にトイレを設置する計画だ。日本財団が区などの協力を得て実施している。

 昨年、坂茂さんがデザインした「代々木深町小公園トイレ」(富ケ谷1丁目)など、7カ所が完成した。坂さんのトイレは使用前は透明で、中の安全性やきれいさが確認でき、中に入ると不透明になることから話題になった。

 今年は現在までに4カ所が完成、来年春までに残り6カ所が竣工する予定だ。隈さんがデザインした「鍋島松濤公園トイレ」(松濤2丁目)は6月下旬に完成した。緑豊かな公園に「トイレの村」をイメージしたもので、ランダムな角度の杉板ルーバーに覆われた五つのトイレが「森のコミチ」で結ばれている。

 隈さんは「従来の公共トイレは均一なデザインだったが、ここは多様性の時代を象徴している。五つのトイレはお子さん連れが利用できたり、イベントの多い渋谷の街に合わせて着替えができたりなど、それぞれの使い方が設定されている。また、トイレの間を散策する楽しみも味わってほしい」と話している。(斉藤勝寿)