利尻島のニホンアマガエル、早大生ら大捜索 絶滅を心配

有料会員記事

奈良山雅俊
[PR]

 田んぼや湿地ではニホンアマガエルの大合唱でにぎやかな時期だが、北海道北部の利尻島では鳴き声が聞こえなくなって久しい。「昔はよくみた」と話す年配者もいるが、近年確認されたのは25年前の1個体のみ。そんななか、「絶滅」を心配する早稲田大学の学生らが、島民を巻き込んでの大捜索を始めた。

 利尻島のニホンアマガエルについては、地元の人が記録したと思われる「写本利尻島誌」(1952年)に「あまかへる」として登場。約30年前に出版された図鑑にも分布地として記されている。96年7月24日には森林公園で成体が捕獲され、写真も標本も利尻町立博物館に残っている。

 今回捜索に当たるのは、早大野生動物生態学研究室の風間健太郎准教授(40)が4年前、利尻町に開設した利尻自然史研究室の学生らだ。

 風間准教授が代表を務める「利尻島ウミネココロニーについて考える会」が自然史調査の一環として、2016~19年に島内の湿地などを夜間に巡回調査した結果、鳴き声も確認できず、本格的な調査に切り替えた。

 調査期間は6~9月。島内5カ所の池や湿地で、卵塊やオタマジャクシ、成体を探す。

 今回は鳴き声を記録するため、録音装置6台を投入。8月まではオスがメスを誘うために活発に鳴く繁殖期とされ、毎日午後8時~午前2時にタイマーをセットした。「鳴き声は特徴的なので、他種のカエルと識別可能」という。

 島民からの情報受け付けは6…

この記事は有料会員記事です。残り530文字有料会員になると続きをお読みいただけます。