7月20日の高校野球 静岡

山崎琢也
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 第103回全国高校野球選手権静岡大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は20日、県内8球場で3回戦16試合があった。昨夏、甲子園での交流試合に出場した加藤学園は、島田商に惜敗した。

 島田商は七回表、太田光、太田拓の連続適時打で勝ち越し、春の県大会8強の加藤学園を破った。同じく8強の桐陽は九回裏に4番・飯田がサヨナラ適時打を放ち、御殿場西を振り切った。

 共にノーシードの実力校、常葉大菊川と東海大静岡翔洋の対戦は5―2で東海大静岡翔洋に軍配が上がった。清流館は富士東を下して2014年に現在の校名になってから初の16強入り。富士市立は浜松北に快勝し、13年以来8年ぶりに4回戦に進んだ。

 4回戦は22日、草薙など4球場で8試合が予定されている。

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 3点を追いかける六回表、清水桜が丘の3番・大石准也君(3年)が打席に立った。「いけるぞ!」ベンチから弟の隼也君(3年)の声が飛んだ。強豪・静岡にここまでチームは3安打に抑えられていた。「絶対に出塁する」。気合が入った。

 4球目、外角の直球をたたくと、強い打球が三塁手のグラブをはじき内野安打になった。

 右翼を守る准也君と二塁を守る隼也君は双子の兄弟。中学時代は2人で二遊間を組んでいたこともある。

 少年野球から10年以上共にプレーしてきた2人だが、隼也君は高校で野球に区切りをつける。2人での試合は今年の夏が最後だ。

 2回戦の浜松西戦は3点を追う八回裏に一挙6得点。逆転勝ちで3回戦に進んだ。「これで終わりなのかな」(准也君)と思っていた二人の夏は土壇場でつながっていた。

 静岡を倒し、もっと野球を続けたい。だが静岡の猛攻の前に屈し、七回コールドで幕を閉じた。

 試合後、准也君は「これで本当に最後なんだな」とつぶやいた。隼也君は「2人でやってきて良かった。ここで終わってしまったが、悔いはない」。2人の夏、最後は笑顔で終わった。(山崎琢也)