副市長を選管が刑事告発へ 市長選中、職員に「頼むね」

松本英仁
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 4月の新潟県糸魚川市長選中に、同市の藤田年明副市長(62)が複数の市幹部職員に米田徹市長への投票を促すような声かけをしていた問題で、市選挙管理委員会は20日、「公職選挙法に抵触する疑いがある」として藤田副市長を県警に刑事告発することを決めた。

 同日、委員4人による非公開の臨時会合を開き、全会一致で決めた。市選管は藤田副市長や声をかけられた部課長10人前後への任意の聞き取りを実施していた。吉岡隆行委員長は「捜査に支障があるので詳細は控える」とした上で、「事実を否定した人はいない」と述べた。市選管は藤田副市長の行為が公選法が禁じた公務員らによる地位利用に抵触する疑いがあると判断。準備ができ次第、県警糸魚川署に告発するという。

 藤田副市長は「委員会の方針を大変重く受け止めている。市民の皆様にはご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる。今後のことは市長とも相談してお示ししたい」と文書でコメントした。

 藤田副市長は6月の市議会一般質問での答弁で「市長選の状況を説明した上で、一部の職員に『頼むね』などと話した」と声かけを認め「副市長としての圧力ではなく、個人的にお願いした」と弁明していた。(松本英仁)