ベゾス氏「大きな最初の一歩」 宇宙の商業利用が本格化

ワシントン=合田禄
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 米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた宇宙企業「ブルーオリジン」が20日、米テキサス州で顧客を乗せた宇宙船を自社のロケット「ニューシェパード」で打ち上げ、初めての宇宙旅行を成功させた。ベゾス氏は「私たちは宇宙への道を作ろうとしている」と語り、宇宙の商業利用が本格的に始まったことを強調した。

 宇宙船は20日朝、米テキサス州の砂漠地帯で打ち上げられ、地表から105キロの高さまで達した後、地上にパラシュート軟着陸した。打ち上げから着陸までの時間は10分10秒だった。

 砂ぼこりをあげて着陸した宇宙船の扉から出てきたベゾス氏はスタッフとハイタッチし、その後に続いて、父親が旅費を支払って初の乗客となったオリバー・デーメンさん(18)、1960年代に女性飛行士候補だったウォリー・ファンクさん(82)、ベゾス氏の弟マーク・ベゾス氏が元気な姿を現した。デーメンさんは最年少、ファンクさんは最年長の宇宙飛行士になった。

 帰還後の会見で、デーメンさんは「もっと多くの人が経験できるようになってほしい。この経験は多くの人と共有すべきことだから。すばらしかった」と語った。ファンクさんは「すばらしい時間だった。早くもう一度宇宙へ行きたい」と話し、笑いを誘った。

 ベゾス氏は、自身がアマゾンを創業して巨大な企業に成長させたことを例にし、「私たちがしていることは、大きな何かの最初の一歩だ。私にはわかる。約30年前にアマゾンでやったことがある」と語り、今後、宇宙旅行の市場が拡大していくとの見通しを示した。(ワシントン=合田禄)