夏の甲子園CMに山崎育三郎さん 栄冠は君に輝く歌う

聞き手・島脇健史
【動画】第103回全国高校野球選手権大会のCMに出演した俳優・山崎育三郎さんインタビュー=福留庸友撮影
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 朝日新聞社は、第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の開催に向け、テレビCMを制作した。昨年放送されたNHKの連続テレビ小説「エール」で、選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」を歌った俳優の山崎育三郎さんが出演している。

 山崎さんは歴代の高校球児を見守ってきた「選手権大会の化身」という設定。山崎さんが歌う「栄冠~」が流れ、化身が「こうしてまた君に会うことができる」「全力で君を応援することをここに誓います」と語る。山崎さんは取材に「今年開催されることを心から喜んで、選手たちを応援したいという気持ちで撮影に臨んだ。今回の甲子園は全国民で応援してほしいし、プレーする選手には謳歌(おうか)してほしい」と話した。

 CMは22日から、朝日放送テレビ(大阪)などテレビ朝日系列局で放映されている。CMや選手権大会、各地方大会の情報は、朝日新聞社と朝日放送テレビの総合情報サイト「バーチャル高校野球」(https://vk.sportsbull.jp/koshien/別ウインドウで開きます)でも見ることができる。

特殊メイクで大会の「化身」に

 第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)のテレビCMに、昨年放送されたNHKの連続テレビ小説「エール」で大会歌「栄冠は君に輝く」を歌った俳優の山崎育三郎さんが起用された。自身も野球少年だった山崎さんに、甲子園への思いや制作の裏話などを聞いた。

 ――阪神甲子園球場のイメージは

 プロ野球の阪神戦で何度か球場に来たことがありますが、高校球児のイメージが強いですよね。

 ――CMのオファーについては

 甲子園に携われるということだけですごく光栄ですね。どんなシーンになるんだろうと、楽しみにしていました。

 ――CMで「選手権大会の化身」を演じられました

 甲子園の歴史をずっと見守り続けてきた人物で、すごく温かい人なんだろうなというイメージがありました。今年開催されることを心から喜んで、そして選手たちを応援したいという気持ちでしゃべっていました。

 ――化身の特殊メイクにも挑戦してもらいました

 ドラマで一度やったことがあって、そのチームの方にしていただいたので、結構スムーズに特殊メイクをしていただきました。

 おじいさんのキャラクターだったので、ちょっと年を取った、枯れた声を出すというところをすごく意識しました。僕は声が高い方なので、発声をしたり、歌い込んだりすると、割とクリアな声になってしまう。なので、前日はあまり声を使わないようにして、声の調子をいつもより重い状態にしましたね。

 ――大会歌「栄冠は君に輝く」を、このCM用に新たに収録しました

 朝ドラで歌った時のように、甲子園球場のど真ん中で青空の中、一人でのびのび歌っているようなイメージで、しっかり歌詞を届けたいという思いで歌いました。音楽監督が朝ドラでもご一緒した音楽家の方だったので、自分が歌いやすい音域とリズムで歌わせていただきました。

 ――印象に残っている歌詞は

 やっぱり、タイトルになっている「栄冠は君に輝く」のフレーズです。(3番まである)歌詞の最後に毎回来るんですけど、3回とも同じ気持ちではなくて、そのときの自分の感情をいちばん大事にしています。すごく優しい、温かい気持ちを込めて言ってみたり、すごく力強く思いを込めて歌ってみたり。歌い方を同じようにしないように意識しています。

 ――どんなことをイメージしながら歌いましたか

 一人でも多くの球児たちにこの言葉を届けたいという思いで、色んな場面、状況とか、選手とかを想像しながら歌っています。

 いいヒットを打った選手が一塁へ駆け抜けていく姿とか、最後に選手が抱き合っている姿とか、悔し泣きしている姿とか。自分の中でイメージして歌うことはすごく意識しています。

 ――撮影で大変だったことは

 途中、雨が降ってきちゃって。天候がどうかなと思ったんですけども、何とか持ちました。僕はカラスが嫌いなんですけど、待ち時間にカラスが邪魔をしてきて、スタッフさんが追い払ってくださいました。基本的にはすごく良い撮影チームで、スムーズに撮影は進んでいきましたね。

 ――このCMをどういった方々に見ていただきたいですか。

 もちろん甲子園に関わっているすべての方に、応援メッセージとして届けたいという気持ちはあります。けれども、こういう(コロナ禍の)世の中で、みんなが戦っているという状況なので、高校野球や甲子園にかかわらず、多くの人に応援のメッセージが届くと信じています。そして、今回の甲子園というのは、全国民で応援してほしい。プレーする選手には本当に楽しんで、謳歌(おうか)していただきたいなと思っています。(聞き手・島脇健史)

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 やまざき・いくさぶろう 俳優・歌手。1986年生まれ、東京都出身。2001年に東邦音楽大学付属東邦高校声楽科、05年に東京音楽大学声楽演奏家コースに入学して声楽を学ぶ。07年の「レ・ミゼラブル」マリウス役をはじめ、数多くのミュージカル作品に出演。15年に「下町ロケット」、20年に「エール」、今年は「青天を衝け」などテレビドラマの出演も多数。6月から全国ツアーを開催中。