陸上男子100メートル代表の多田修平(25)=住友電工=はひときわ変わった走りをする。スタートから中盤まで前を見ず、首を下げて走る。教科書通りとは言えない走法が、最大の武器のスタートダッシュを生む。
6月の日本選手権決勝。地面をはうように低く飛び出した多田が抜け出した。顔を上げたらすでに独走状態。そのままゴールし、初優勝で代表入りを決めた。
「3年連続で5番だった。やっと優勝できた」
大学3年生だった2017年の日本選手権で2位。一躍注目を集めたが、翌年から苦しんだ。
「飛行機が離陸する」という…
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