第5回先輩の悔しさ背負い舞台へ 岐阜の和太鼓部、全国に挑む

小原智恵
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 第45回全国高校総合文化祭が7月31日から和歌山県で開催されます。検温や一般観覧の制限などの感染対策を取りながら、全国から高校生が集い、日頃の成果を披露します。全22部門の参加校の一部を紹介します。

 岐阜県立岐阜総合学園高校の太鼓部にとって、今回の総文祭は「挑戦の舞台」となる。

 その一つは新曲。約10年ぶりに大会などで披露する曲を新調し、「阜(TSUKASA)~阜に立てば~」で本番に挑む。

 新曲は、岐阜の豊かな自然や、過去現在未来をイメージした。意識したのは、演奏だけでなく振り付けや表情だ。

 「私たちの表情で曲想をしっかり伝えたい」と副主将の武藤綾香(りょうか)さん(3年)。部員同士で意見を出し合いながら、表情や振りを付けて作り上げていった。副主将の馬淵響乃(きょうの)さん(3年)は「歴史を受け継ぎつつ、私たちの色を出したい」と話す。

 先輩たちの思いを背負って挑む舞台でもある。昨夏のこうち総文はコロナ禍でオンライン開催だった。高知での演奏ができず、悔しい思いをしていた先輩たちの姿を間近で見てきた。

 昨秋の県大会は先輩たちと一緒に演奏し、今年の総文祭出場を決めた。主将の野田みつきさん(3年)は「その思いを背負って全国では優勝したい」。

 練習に取り組む部員たちのTシャツの背中には「燎(かがりび)」の文字がプリントされている。「かがり火の燃え続ける火のように切磋琢磨(せっさたくま)しながら、自分たちも燃え続けたい」との思いからだ。野田さんは「岐阜の変わりゆく姿、私たちがこれからつくっていく明るい未来を太鼓の音に込め、聞いてくださる方が希望を持てる演奏をしたい」と意気込んでいる。小原智恵

連載わかやま総文2021(全20回)

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