卓球、赤黒の先へ ラケットのラバーがピンクなど4色から選択可能に

卓球

吉永岳央
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 卓球のラケットといえば、表と裏に貼られた「赤」と「黒」のゴム製ラバーが特徴だ。そもそも、どうして2色なのか。理由は、40年ほど前までさかのぼる。

 「回転のスポーツ」とも言われる卓球。直径40ミリ、重さ2・7グラムのボールに強い回転をかけるために重要なのがラバーだ。様々なタイプがあり、表面がツルツルしていたり、粒状の凸凹があったり。「粘着ラバー」と呼ばれるベタベタした質感の物もあって、それぞれで回転のかかり方が全く違う。だから、試合前には対戦相手のラケットを確認する。

 1980年代初め、両面に同色で異なる性質のラバーを貼り、サーブやラリー中にクルクルとラケットを回転させながら戦う選手が続出した。同じ色のラバーから放たれた球なのに球質が異なるため、ラリーを続けるのが難しくなった。

 卓球の魅力が失われかねないとして83年、片方は明るい赤、片方は黒とするルールが出来た。これで球質を判別しやすくなった。

 多くの選手が慣れ親しんだ“赤黒ラケット”が、東京五輪後の秋から激減するかもしれない。テレビ映えを意識して、国際卓球連盟がラバーの色の自由化を承認したからだ。片面は黒のままで、もう片面は赤以外にピンク、バイオレット、グリーン、ブルーの4色が選べるようになる。

 自由化が決まった2019年、石川佳純(全農)は「黒と赤でしかやったことがない」と戸惑いを見せつつも、「好きな色にしたい」。平野美宇日本生命)も「カラフルになるのはすごい。派手なイメージになれば良いかと思う。めっちゃカラフルにしたい」と話していた。すでに一部の賞金大会では、ピンク色のラバーを使う海外勢も登場している。吉永岳央