「リンゴ日報」元編集長を逮捕 「外国勢力と結託」容疑

香港=奥寺淳
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 香港警察は21日、中国共産党に批判的な香港紙「リンゴ日報」で先月の廃刊時に編集長だった林文宗氏(51)を、香港国家安全維持法国安法)違反の疑いで逮捕した。香港メディアが報じた。警察がリンゴ日報の廃刊から1カ月近くになろうとする現在も、関係者への捜査を継続していることが明らかになった。

 警察は逮捕の理由について、6月に同紙の編集トップらを摘発した案件と関連があり、外国勢力との結託の容疑があるとしている。警察は同紙が掲載した数十本の記事が、米欧などの外国に対し中国や香港への制裁を求める内容だったと主張している。

 さらに警察は21日、6月に国安法違反容疑で逮捕し、保釈されていた同紙副社長だった陳沛敏氏と、同紙前主筆で英語版の執行編集長だった馮偉光氏の保釈を取り消し、再び勾留した。

 リンゴ日報をめぐっては、創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏がすでに国安法を含む9案件と11罪名で逮捕・起訴。6月には同紙を発行するメディアグループの最高経営責任者(CEO)ら幹部に加え、同紙も国安法違反の罪で起訴され、会社資金が凍結されて廃刊に追い込まれるなど、当局の徹底的な弾圧にあっている。(香港=奥寺淳