障害者団体「分離教育にならないよう」 小山田さん問題

井上充昌
[PR]

 ミュージシャンの小山田圭吾さんが障害者らへのいじめを雑誌のインタビューで語っていた問題で、障害のある当事者でつくる「全国自立生活センター協議会」は21日、声明を発表し、今回の問題を受けて、教育現場が障害のない子どもと障害のある子どもを分ける状況に進まないよう訴えた。

 同協議会は声明で、障害のある・なしで子どもたちを分けて教育をする「分離教育」が、「『障害者はいないほうがいい』という優生思想を生」むのではないかと指摘。共に生きる社会は、共に学ぶ教育から作られるとした上で、「『分離』に加担することのないように」今回の問題の根源を見直すべきだ、とした。また、「なぜいじめが起きるのか、差別とは何か、障害とは何か、私たち一人ひとりが向き合い、内なる優生思想と闘い続けることが必要」と訴えた。

 別の当事者団体「DPI日本会議」も20日に声明を発表。「(学校内で)単に同じ場を提供するだけでは(共に学ぶ)インクルーシブ教育とは言えない。差別とはなにか、なぜ差別をしてはいけないのかを、繰り返し学ぶ機会を提供しなければならない」とした。

 今回の問題をめぐっては、知的障害者や家族でつくる団体「全国手をつなぐ育成会連合会」が抗議の声明を発表。19日、小山田さんは東京五輪の開会式における作曲担当を辞任した。(井上充昌)