五輪の大舞台で持ち味発揮 ソフトボール山本優選手

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岡田昇
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 東京五輪の始まりを告げるソフトボールの日本―豪州戦で、勝負を決める本塁打を放つなど、8―1でのコールド勝ちに貢献した山本優選手(32)=ビックカメラ高崎=は札幌市出身だ。地元の恩師や仲間が喜びを語り、当時の思い出を振り返った。

 試合は福島県営あづま球場(福島市)で午前9時に始まった。初回、硬さの見える日本の重い雰囲気を振り払ったのは山本選手の一打だった。豪州に1点を先取された一回裏、2死二塁から右前へ同点適時打を放った。

 山本選手が中学生で在籍した女子軟式野球チーム「札幌シェールズ」の監督兼選手、竹中揚子さん(47)は「きわどい球はファウルにして、変な球には絶対手を出さない。冷静さを感じた」とみる。当時からどんな状況でも表情を変えず、精神的な強さを感じさせたと振り返る。

 実業団チームで活躍していた山本選手は肩を痛め、一時競技を離れたことがある。「ソフトボールをやめようと思っています」と言う山本選手に、竹中さんは「少し休んで、じっくり考えてみたら」と励ました。数カ月後、LINEで「またやることにします」と連絡があったという。

 けがを乗り越えてたどり着いた大舞台を存分に楽しんでいるように感じたという竹中さん。「ここぞで何かをしてくれる。次の試合も楽しみにしています」

 試合に決着をつけたのも山本選手の一振りだった。五回無死一塁、低めの球を振り抜き、芝生席にたたき込んだ。

 当別高校ソフトボール部で山本選手を指導した現・岩見沢農業高校の武笠伊佐央教諭(43)は「あれが持ち味。来たボールをたたく、思い切りのよさがある」。スイングの速さは当時から群を抜いていた。山本選手の打球が三塁側のネットを飛び越え、近くの建物の壁に穴を開けたため、ネットをひと回り高くしたという。「日の丸をつけている責任感はあるだろうが、楽しく全力でプレーしてほしい」と期待する。

 三塁を守る山本選手には鋭い…

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