選手村に苦情「21世紀とは思えない」 延期で簡素化

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野村周平、前田大輔
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 東京オリンピック(五輪)の選手村(東京・晴海)をめぐり、入村した海外の選手から部屋の狭さや設備への苦情が出ている。ロシアメディアは大会組織委員会の記者会見で「21世紀の日本とは思えない」と訴えた。大会の1年延期に伴って、費用削減のために大会組織委員会が選手村の設備を簡素化した影響も出ている。

 「選手村の部屋に冷蔵庫やテレビがない。5人がいる部屋でトイレは一つだけ。21世紀とは思えない。中世の日本のようだ」

 ロシアメディアは20日にあった組織委の記者会見で、関係者がロシアの選手から伝え聞いた不満を橋本聖子会長らに伝えた。橋本会長は「私たちには快適な場所を提供する役割がある。しっかり準備してきていると理解していた。早急に対応ができるようにしていきたい」と応じた。

 一方、「ネガティブなことはない。すべて興味深いことばかり」というのは、14人の選手とともに入村しているヨルダンの五輪委員会の役員だ。「設備、食事など申し分ない。日本人はホスピタリティー精神にあふれている」と語る。

 国際オリンピック委員会(IOC)のコベントリー選手委員長は「今までと少し違うとはいえ、五輪選手村という雰囲気を感じた」。19日には選手村を訪れ、「選手から心配する声は聞かなかった」とも話した。

 選手村は44ヘクタールで、14~18階建ての宿泊施設が21棟ある。五輪期間中は1万8千床のベッドが置かれ、3800戸が2人部屋から8人部屋として使われる。大会後は分譲マンションとなる。組織委は開村前に「選手村にいる国数や人数、関係者・選手の内訳などの詳細は把握できない」と発表している。

シングル9平米以上、カーテン「ひっつく長さ」

 選手村の居住スペースの広さ…

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