「単独では生き残れない」アイシン新社長 社外連携強化

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三浦惇平
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 トヨタ自動車グループで自動車部品国内2位のアイシン(愛知県刈谷市)の社長に6月に就任した吉田守孝氏(64)が、朝日新聞の取材に応じた。同社は今年4月、主力子会社と経営統合し改名。自動車業界の大変革期を乗り切るために、会社の「フルモデルチェンジ」を担う。異業種が参入し、先端技術開発が業界の枠を超えて加速する中、「アイシン単独では生き残れない」と語り、トヨタグループ内外の企業との協調を強める考えを示した。

 詳しいやりとりは、以下の通り。

 ――自動車の電動化が進んでいます。

 「電動化の目的は、二酸化炭素(CO2)の排出を減らすことです。車をつくって廃棄するまで、トータルで減らすことが大事。地域や時代でニーズは変わります。ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)といったあらゆる電動車の開発に対応するため、部品の開発をフルラインアップで進めることが必要だと思います」

 「5~10年前、『電動化がどうなるか』を、マスコミや研究機関、完成車メーカーが予想しましたが、当たらなかった。どれか一つの技術に集中する『一本足打法』ではなく、幅広く構えて、状況を見ながら対応しなければなりません」

 ――アイシンは、エンジン車向けの部品が強みです。電動化が進む中で競争力をどのように高めていきますか。

 「アイシンの強さは、パワートレイン(駆動装置)からシャシー(車台)、ブレーキ、車体、ナビといった幅広い製品群をつくっていることです。素材開発から加工、組み付けといった技術を持っていて、ものづくりが非常に強い」

 「4月に(主力子会社の)『アイシン・エィ・ダブリュ』と経営統合し、『アイシン精機』から改名。新生『アイシン』が動き出しました。自動変速機を手がけてきたエィ・ダブリュの人材が、システムなどの開発を得意とする『精機』の開発陣に加わりました」

■異なる風土と技術を持つメンバー

 ――精機とエィ・ダブリュは、同じグループでも半世紀以上、別の会社として存在してきました。

 「異なる技術と風土を持つメ…

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