山形市中心部 にぎわい跡地に商業施設、ホテルが開業

三宅範和
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 山形市中心街で21日、かつてにぎわった大規模商業施設の跡地2カ所に、商業施設「七日町ルルタス」と、ビジネスホテル「ダイワロイネットホテル山形駅前」がオープンした。新たなにぎわいを呼び込めるか、注目される。

 和風の2階建て「ルルタス」(同市七日町2丁目)1階には、昨年1月に破産した百貨店、旧大沼山形本店の地下食材売り場で営業していた、精肉店と鮮魚店などが入店。経営者は「七日町に育ててもらった店。戻ってこられてうれしい」と声をそろえた。2階部分はテナントを募集中だ。

 買い物をした近くの大久保弘志さん(86)は「家の近くにできて良かった。品物もスーパーより良い」と気に入った様子だった。

 江戸時代の農業用水「御殿堰(ごてんぜき)」を挟んだ場所に、商業施設「水の町屋 七日町御殿堰」(2010年開業)がある。ルルタスと合わせて、清らかな流れを中心にした落ち着いた景観の中で買い物や食事、散策を楽しめる空間が完成した。

 「水の町屋」の中でお茶小売店を経営している岩淵正太郎・七日町商店街振興組合理事長は「周辺にマンションができて住民が増え、七日町商店街は広域型から近隣型への転換を図らなければならない。七日町が住みやすい街になるような質の高い店の開店は歓迎だ」と話した。

 「ルルタス」が造られたのは2017年7月で閉店した複合商業施設「セブンプラザ」の跡地で、先行して今年春、高層マンションが完成し、1階部分ではコンビニエンスストアが営業している。

 一方、JR山形駅に近い同市幸町で18年1月に閉店した百貨店「十字屋山形店」の跡地にもこの日、ビジネスホテル「ダイワロイネットホテル山形駅前」(12階建て、204室)が開業した。

 石橋徹也支配人は「十字屋は地域の人に愛された百貨店と聞いているので、その跡地に出店するのは責任を伴うことと考えている」と話した。(三宅範和)