佐世保・高1殺害から7年 校長が講話

原口晋也
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 長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生の少女に殺害された事件から7年になるのを前に、2人が通った学校で21日、追悼の全校集会があった。講話をした校長は「自分も、他人も認め、いたわり、支え合うという関係が、かけがえのない命を大事にすることにつながる」と訴えた。事件については「生徒たちの心情に配慮した」などとしてほとんど触れなかった。

 新型コロナウイルス感染対策として、生徒たちは昨年に続き、各教室で校内放送を通じて校長の講話を聴き、黙禱(もくとう)した。

 校長は、東京五輪聖火リレーに車いすで参加した千葉県の医師が、全身の筋肉が動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患いながら絶望から脱し、難病患者の無料医療相談を続けている姿を紹介。

 「自分ができることを見つけ、行動し、それを人に寄り添いながら高めていく姿に感銘した」と語り、自尊・他尊の関係のなかで互いに支え合う生き方をしていってほしいと訴えた。

 一方、事件については同級生どうしの加害・被害の関係には触れず、「本校の生徒がある日突然、不条理にも命を奪われ、夢を絶たれました」とするにとどめた。集会後の記者会見では「ストレートな表現をしても生徒には響かない。趣旨は伝わっている」などと述べた。(原口晋也)