広島経済界「ドン」4人 異例、衆院選で公明候補を支援

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大久保貴裕、松田史朗
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 広島経済界に強い影響力を持つ4人が、次期衆院選広島3区に出馬予定の公明党候補の後援会幹部に就いた。企業イメージを重視し、表舞台では政党と一定の距離を保ってきた重鎮たちが、特定候補の後援会幹部として名を連ねるのは異例だ。買収事件で揺れた広島での公明党と経済界の接近。背景に何があるのか。

「その名を知らぬ者はいない」4人、政治の表舞台に

 広島3区に与党統一候補として立候補する予定の斉藤鉄夫公明党副代表(69)が16日夕、地元の各業界関係者を集めた非公開の会合を開いた。複数の出席者によると、自公幹部や大臣も駆けつけた席上で紹介されたのは、「広島経済界でその名を知らぬ者はいない」(関係者)とされる4人の名だった。

 マツダ相談役、広島ガス元代表取締役、三菱重工元社長、中国電力名誉顧問――。経団連副会長のほか、多くの地元企業を束ねる中国経済連合会や広島商工会議所のトップを経験するなどした大物たちだ。4人のほかに、自民党の派閥領袖(りょうしゅう)の後見人とされる元県議も名を連ねた。

 関係者に配られたパンフレットは、このメンバーが「後援会代表世話人」に就任したことを紹介し、顔写真入りで「私たちも斉藤てつおを応援します!」と宣言していた。

 斉藤氏は朝日新聞の取材に「個人的につながりのある広島を代表する方々にお願いした。引き受けて頂き、大変ありがたい」と強調。4人は斉藤氏と出身高校や大学が同じであることから、企業側も「同窓であり要請を受けた」(マツダ広報)などとしている。4人のうち1人は取材に「昔からよく知っている(相手だから)」「政策に詳しく、与党要職に就いているから」などと支援の理由を語った。

 ただ、そうした言葉を額面通りに受け取る政財界関係者は少ない。

 4人の所属元は、公的な事業…

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