都内の自宅療養者3657人、前週から倍増 医師会懸念

新型コロナウイルス

岡戸佑樹
[PR]

 新型コロナウイルスの感染者数急増に伴い、病院や施設、自宅での療養者数が東京都内で大幅に増えている。21日にあった都のモニタリング会議では、都内の療養者が9485人に上り、前週の6864人から急増したことが報告された。専門家は会議で、このまま感染拡大が止まらなければ、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)の危機に直面するとの危機感を示した。

 会議で示された療養者の内訳は入院患者が2388人(前週2023人)、宿泊療養者が1769人(同1696人)、自宅療養者が3657人(同1841人)、入院・療養等調整中が1671人(同1304人)。医療現場に大きな負荷をかける入院患者が急増したほか、自宅療養者も前週と比べて倍増した。

 要因は感染の急拡大だ。1日あたりの新規感染者数(1週間平均)は1170人で、前週の817人から急増。感染拡大の指標となる前週比は149%に上り、前の週の131%から大幅に上がった。市中感染の広がりを示す検査の陽性率も10・2%(1週間平均)と、前週の7・2%から大きく上昇している。

 都医師会の猪口正孝副会長は「新規感染者の急増に伴い、自宅療養者と入院・療養等調整中の療養者が急速に増えることが予想される」と指摘。「療養者の体調の悪化を早期に把握し、速やかに受診できる仕組みのフォローアップ体制をさらに強化し、できる限り自宅療養中の重症化を防ぐ必要がある」とした。

 入院患者数が増えていることに関しても、猪口氏は「医療機関は限りある病床の転用や医療従事者配置転換により、約1年半にわたりコロナ患者の治療に追われている」と訴えた。(岡戸佑樹)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]