トランスジェンダーの医療ケア禁止法、連邦地裁差し止め

ニューヨーク=中井大助
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 米アーカンソー州の連邦地裁は21日、トランスジェンダーの若者へのホルモン投与などの医療ケアを禁じた同州の法律を、一時的に差し止める決定をした。AP通信などが伝えた。トランスジェンダーの人を対象とした法律が米国で増えるなか、特に厳しい内容として注目され、28日から施行予定だった。

 トランスジェンダーの若者を対象とした、ホルモン投与などの医療ケアは「ジェンダー肯定」と呼ばれ、米国では広く行われている。アーカンソー州議会は4月、18歳未満の人についてこうしたケアを禁じる法律を可決。州知事が拒否権を発動したが、議会が法案を再可決して成立した。このため、トランスジェンダーの若者らが差し止めを求めて訴え、米医師協会らも法律に反対する書面を提出していた。

 AP通信によると、地裁は21日に審問を開いた後、裁判官が「ケアを奪ったら、取り返しのつかない被害につながる」として、差し止めを認めたという。州司法長官は不服として控訴する方針を明らかにした。(ニューヨーク=中井大助