谷亮子さんの連続出場に阻まれた五輪 教え子・渡名喜がつかんだ銀

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波戸健一
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 東京オリンピック(五輪)柔道女子48キロ級・渡名喜風南の恩師、宮田(旧姓北田)佳世さん(43)は、かつて「世界で2番目に強い」と言われた。それでも、五輪に届かなかった。教え子の渡名喜が、自身が立てなかった大舞台に立ち、銀メダルを獲得した。

 宮田さんは現役時代、渡名喜と同じ女子48キロ級の選手だった。五輪を目指したものの、そこには常に、5大会連続出場した谷(旧姓田村)亮子さん(45)がライバルとして立ちはだかった。

 宮田さんにとって最大のチャンスだったのは2004年アテネ五輪。「打倒・谷」と毛筆で書いた紙を部屋に貼った。

 「相手の予想外の技を繰り出せばかかるかも」とレスリングの指導者に教えも請うた。本来は背負い投げが得意な正統派。そんな宮田さんが「奇策」にも活路を求め、なりふり構わず谷の壁を崩そうとした。

 でも、谷さんは強かった。アテネ五輪の最終選考会は、谷さんに二つの効果を奪われ、夢は絶たれた。

 06年に現役引退。指導していた東京・修徳高の女子柔道部に11年に入ってきたのが渡名喜だった。

 当初は目立つ選手ではなかっ…

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