「大荒れの開会式」海外メディアも速報 小林氏の解任

疋田多揚=パリ、笠原真
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 東京五輪開幕の1日前に開閉会式の演出を務める小林賢太郎氏が解任されたことを、海外メディアも相次いで速報している。

 AFP通信は「大荒れの開会式」と題した記事を配信した。「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」との小林氏の表現の内容を詳細に伝える中で、「観客の笑いを誘った」とも触れた。

 女性差別発言をした森喜朗・前大会組織委会長の辞任などに触れ、「相次ぐスキャンダルは、日本国民の大半にとってすでに不人気な東京五輪のイメージをさらに少し汚した」と指摘した。同通信は「五輪まであと1日。東京の人々は祝う気になれていない」と題した記事も配信。「五輪なんてみんなどうでもいいと思っている」という市民の声を伝えている。

 ロイター通信は22日、過去の障害者らへのいじめ問題で数日前に辞任した小山田圭吾氏に触れた上で、小林氏の解任は「東京五輪の主催者にとって、度重なる恥の中で最新のものだ」と報じた。AP通信は「東京五輪パラリンピック招致に関する贈収賄疑惑が2013年に浮上して以降、大会は数々のスキャンダルに悩まされてきた」と伝えた。

 英ガーディアンは、「ショーディレクターの解任によって、開会式の準備がさらなる混乱に陥った」と指摘。小林氏が問題の表現を使っていた動画がインターネット上で拡散されたと詳細に触れた上で、「コロナ下という前例のない大会の中で、小林氏の解任が開会式にどのような影響を与えるかは明らかではない」とした。

 米ニューヨーク・タイムズは、大会組織委による小林氏解任の速さに着目。小山田氏の件では一度は「続投」を決めたとして、「小林氏を解任する決断の迅速さは、小山田氏の時とは対照的だった」と報じた。(疋田多揚=パリ、笠原真)