五輪サッカー開始「実感ない」 無観客の横浜会場

大宮慎次朗、渡辺莉子
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 東京五輪の開会式を翌日に控えた22日、神奈川県内でも競技が始まった。横浜国際総合競技場(横浜市港北区)でサッカー男子の1次リーグ2試合が行われたが、コロナ禍で無観客のため会場周辺は閑散とした様子。県は自宅での応援を呼びかけており、競技が始まっても「実感がない」という声が上がる。

 夕方、コートジボワールサウジアラビア戦が始まったが、会場周辺は大会ボランティアの姿ばかりだった。「きょう五輪の試合があるんですか」と通りかかった男性(23)。「(コロナで)盛り上がりづらい雰囲気だけど、選手には頑張ってほしい」と話した。

 「入れないのは残念だけど近くに寄ったしね」。相模原市の宮園幸憲さん(42)は競技場を背にピースサインする息子の幸臥君(7)の写真を撮っていた。「大きくなったとき、『自分の国で五輪やったんだ』って記念になれば」

 競技場から1キロほど離れた新横浜駅周辺。ほぼ全県の飲食店がこの日から酒類提供の自粛を求められ、多くの店が休んでいた。

 店を開けていた居酒屋店主の40代男性は「五輪が始まった実感はないね」と話す。同じ競技場で開かれた2年前のラグビーワールドカップは「過去一番の売り上げ」だった。試合が終わるとユニホーム姿の客が次々とのれんをくぐり、路上では外国人も日本人も一緒に盛り上がっていた。「五輪もと期待していたのに。無観客も酒類停止も、急に決まって困惑している」(大宮慎次朗、渡辺莉子)