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NHK経営委議事録、当初は一部黒塗り探る 一転全面に

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宮田裕介、上田真由美
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 かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組を巡ってNHK経営委員会が2018年、当時の会長を厳重注意した際の議事録について、経営委が2月に第三者機関から全面開示を答申された後も、当初は「黒塗り」をして一部開示とする方向で議論していたことがわかった。その後、定款に違反する恐れがあるとの弁護士の見解などをふまえて一転、全面開示を決めていた。

 この問題では、2月にNHKの第三者機関「情報公開・個人情報保護審議委員会(審議委)」が全面的に開示すべきだとの2度目の答申をした。この答申から開示が決まった今月6日まで計10回分の議事録が、議論の記録の開示を求めていた醍醐聡・東大名誉教授にNHK側から提供された。

 今回開示された議事録によると、当初は「非公表を前提にした議論を出せば、当時の委員の信頼を裏切る」(森下俊三委員長)などとして、公表済みの議事概要以外の部分は黒塗りにする「一部開示」の方向で議論が進んでいた。

 ところが答申後6回目となる5月11日、弁護士の意見を聞いたNHK監査委員が「審議委の答申と異なる議決をする場合、NHKの定款に違反する恐れがある」と指摘。6月8日には、NHKの情報公開規程で審議委の意見を尊重すべきだとしており、経営委員らが定款を守る義務を定めた放送法にも違反するとみなされる恐れも指摘した。

 この後、委員らからは全面開示すべきだという意見が相次ぎ、この次の同22日の経営委で、12人の経営委員のうち11人が委員長一任も含めて全面開示に賛成した。

 1人が棄権し、全面開示の方…

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