中国が副首相出席見送りへ 開会式、日本の姿勢に反発

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北京=冨名腰隆
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 23日の東京五輪開会式について、中国政府は副首相の出席を見送ることを決めた。複数の日中外交筋が明らかにした。中国は孫春蘭副首相の参加で調整していたが、日本の新型コロナ対策への懸念に加え、台湾問題などで対中攻勢を強める日本への反発が広がったことから判断したという。

 中国外務省の趙立堅副報道局長は22日の定例会見で、高官出席の有無を問われ、「中国は東京五輪の順調な開催を支持する。国家体育総局の苟仲文局長が率いる選手団が日本に到着している」とのみ答えた。苟氏は共産党トップ25の政治局員より下の中央委員(約200人)で、近年の五輪開会式に出席した高官と比べると格下の閣僚級だ。中国は2014年のソチ冬季五輪習近平(シーチンピン)国家主席が、16年のリオ五輪には政治局員の劉延東副首相が出席するなど、高官の出席を開催国との関係強化につなげてきた。1998年の長野冬季五輪には、政治局員で副首相級の李鉄映国務委員が派遣された。

 中国外交筋によると、中国側は7月上旬までにスポーツ行政を担当する孫氏を東京五輪へ派遣する方針をいったん固めた。だがその後、日本の防衛白書で中国への警戒感が示されたり、茂木敏充外相が台湾との外交関係を持つ国が多い中米・カリブ諸国を訪問して対中牽制(けんせい)を強めたりしたことに対し、外交当局を中心に反発が広がったという。

 中国外交筋は「日本の要望は…

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