【詳報】トラブル続きの東京五輪、開幕の日 場外では「密」も抗議も

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開会式が始まり、花火が打ち上がった=2021年7月23日、国立競技場、内田光撮影
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 東京オリンピック(五輪)の開会式が23日午後8時から、東京・国立競技場で無観客で始まりました。コロナ禍の中で開催されるスポーツの祭典、人々の受け止め方は――。各地の表情と開会式の様子を詳報します。

7:30

小池都知事「スポーツを東京のエネルギーに」

 開催都市である東京都小池百合子知事は23日朝、都庁で記者団の取材に応じ、「スポーツの力を皆さまのエネルギーにしてほしいし、東京のエネルギーにしたいと考えている」と述べ、開催に向けた思いを語った。

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記者団の取材に応じる小池百合子・東京都知事=2021年7月23日午前7時35分、東京都新宿区の都庁

 小池知事はまた、新型コロナウイルスの都内での1日あたりの感染者が2千人に迫っていることについて「コロナ禍ではありますが、安全安心な大会を開くことが、『サステイナブル・リカバリー』(持続可能な回復)につながる。ぜひとも仕上げていきたい」と話した。

 都庁では23日昼、聖火リレーの到着式が無観客で開催される。

10:07

国立競技場前は朝から行列

 東京五輪の開会式会場となる国立競技場前にある五輪マークの前では23日朝から多くの人たちが列を作り、思い思いのポーズで記念撮影をしていた。

 近くの芝生スペースでは、カメラを手にブルーインパルスの飛行を待つ人たちの姿も見られた。

 前回の東京五輪で陸上競技を観戦したという近所の女性は「この辺の景色も様変わりして、複雑な思いだが、今日の日を無事に迎えられたのはよかった。アスリートの方はずっとがんばってこられたと思うんで、一人の国民として応援したい」と話した。

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東京五輪開会式の会場となる国立競技場の周辺では、行き交う人が足を止めて記念写真の撮影をしていた=2021年7月23日午前9時32分、関田航撮影

11:00

「いよいよ開会」小池知事、都議会であいさつ

 東京都小池百合子知事は、都議会臨時議会で「本日いよいよ東京2020大会が開会します」とあいさつ。「歴史的な一日を迎えた今、幾多の困難を乗り越え、大会の招致や準備に携わってきた多くの方々に思いをいたしながら、何としても大会を成功させるとの決意を新たにしております」と述べた。

 そのうえで、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを念頭に「この大会はコロナ禍という人類共通の危機を乗り越え、その先のより良い未来を作りあげる。まさに『サステイナブル・リカバリー』を世界とともに歩む出発点であります」と力を込めた。

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都議会本会議場であいさつする小池百合子知事

台風発生 五輪競技に影響も

 日本の南海上で23日夜、台風8号が発生した。気象庁によると、23日午前9時、南鳥島近海で熱帯低気圧が発生し、同午後9時に台風に発達したという。来週前半にも日本に接近する可能性があり、進路によっては東京オリンピック(五輪)の競技に影響する可能性もある。

 台風8号はゆっくりと北へ進んでいる。中心気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル。今後は次第に進路を西寄りに変え、28日ごろにかけて日本に近づくとみられる。今月三つ目の台風発生となった。

12:30

異例の聖火リレー、ゴールに到着

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聖火リレーの到着式で入場するランナーたち=2021年7月23日午前11時42分、東京都新宿区の都庁、杉本康弘撮影

 東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが23日、ゴール地点の東京都庁新宿区)に到着した。121日間にわたって全国を回った聖火だが、新型コロナウイルスの感染拡大と重なり、東京を含めて20都道府県で公道での走行が一部もしくは全部取りやめとなるなど、異例のリレーとなった。

 聖火の到着式で最後のランナーを務めたのは、1964年の東京五輪に懸けた人たちを描いたNHK大河ドラマいだてん」(2019年)で、主役を演じた中村勘九郎さん。新宿区のランナーがトーチキスで聖火をつなぎ、足袋をはいた中村さんが聖火皿に点火した。その後、小池百合子知事は「アスリートの夢と努力が2020大会につながっている。素晴らしい大会にしたい」とあいさつした。

 1964年の東京五輪では、四つのルートに分かれてゴールを目指した聖火リレーのうち、開幕3日前の10月7日に二つのルートの聖火が、最初に都庁舎(当時は有楽町)に到着した。到着した聖火は開幕までの間、都庁舎内で保管されていたという。

 当時の新聞には「ビル街、拍手のアラシ」「高らかにファンファーレ」との見出しが躍る。記事には「ビルは窓も屋上も仕事を放り出したサラリーマンの顔、顔……。両側の歩道はほとんど交通止めになり、身動きもできない」と記され、沿道に集まった多くの市民の写真が紹介されている。

 だが今回は、その再来とはいかなかった。聖火リレーの準備に携わったある幹部は「悔しい気持ちが強いが、それは走る予定だったランナーも同じはず。今は、大会が無事終了することを願っている」と話した。

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聖火のトーチキスをする日本オリンピック委員会の山下泰裕会長(左)=2021年7月23日午前11時53分、東京都新宿区、杉本康弘撮影

12:40

トラブル続き「正直、知らない人ばかり」 有明の聖火台

 東京・有明の「夢の大橋」に設置された聖火台周辺にも23日、多くの人が写真を撮りに訪れていた。聖火台を写真に収めていた東京都練馬区の団体職員女性(59)は「せっかくなので選手の気持ちを考えて楽しみたい」とわくわくしていた。一方、開会前に相次いだ大会関係者のトラブルについては「正直知らない人ばかり。もっとベテランで有名な人にしたらよかったのでは」という。

 午後0時40分ごろになると、ブルーインパルスを見ようと橋に人が集まり始めた。遠くに小さく航空機の姿が見えると「すごい」「きれい」と声が上がった。親族らと偶然立ち寄った千葉県市川市の小学5年の男子(11)は「よく見えた。きれいだった」と喜んだ。父親の会社員男性(39)は「最初は中止にしてもいいと思ったが、開催するなら楽しみたい。無事に終わってほしい」と話した。

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東京臨海部の聖火台前では通りかかった人が立ち止まったり、写真撮影をしたりしていた=2021年7月23日午後0時13分、東京都江東区有明3丁目、小瀬康太郎撮影

12:40

「お祭りみたい」「こんな人集まるとは」東京駅

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東京駅前でブルーインパルスを撮影する人たち=2021年7月23日午後1時53分、東京駅前

 東京駅前では、ブルーインパルスを一目見ようと、広場を埋め尽くすように人が集まり、スマホ一眼レフカメラを空に向かって構えた。午後0時40分ごろ、駅上にブルーインパルスが姿を見せると、「わー、きれい」などと歓声が上がり、通り過ぎると一斉に拍手がわき起こった。

 娘(10)と東京の実家に帰省した水戸市の女性(44)は、「開催前のゴタゴタでしらけていたけど、これだけ人が集まるのを見ると、お祭りみたいで盛り上がり、実感がわきますね」と声を弾ませた。一緒に来た祖母(75)は1964年の東京五輪をテレビで観戦したといい、「人生2回目の五輪。生きたかいがあり、かみしめて楽しみたい」と話した。

 撮影していた写真を確認していた川崎市千葉県浦安市から来た50代の女性2人は「こんなに人が集まるとは思わず驚いた。初めて見て、すごくかっこよかった」と笑みをこぼした。

国立競技場周辺、前日3倍超の人出

 東京都新宿区国立競技場周辺には、午後0時45分ごろに上空を通るブルーインパルスを一目見ようと、多くの人が集まった。

 NTTドコモの携帯電話の位置情報データから推計した滞在人口は、午後0時台に約5200人を突破。前日と比べると3倍超、22日までの1週間の平均と比べても2倍超の人出となった。

 人出は午前11時台には約2900人だったが、正午を過ぎてから一気に増えた。ブルーインパルスが飛び去ったあとの午後1時台も、5千人を超える人が残った。

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国立競技場周辺で人出が急増

12:50

ブルーインパルスが飛行

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五色のスモークを出して飛行する航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」=2021年7月23日午後0時41分、東京都渋谷区の原宿駅前、西畑志朗撮影

 東京五輪の開会式に合わせ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は23日、東京都心の上空を飛行し、カラースモークで空に五輪マークを描いた。

 ブルーインパルスの6機は空自入間基地(埼玉県)を午後0時20分ごろに出発した。都庁や東京タワー、JR東京駅東京スカイツリーの近くでカラースモークを引き、同45分ごろに国立競技場の上空へ。青、黒、赤、黄、緑のスモークで五つの輪を描いた。

 空自は今回、新型コロナウイルスの対策として「3密」を防ぐため、飛行時間を23日午前中にSNSで公表した。街中では飛行に気づいて足を止め、スマホで撮影する姿も。国立競技場の周辺でも、待ち構えたファンらがカメラを構えて動きを追った。

13:00

ブルーインパルス、つぶやき11万件超え

 インターネット空間は、都内上空を飛行したブルーインパルスの登場で、一気に色めき立った。

 SNS分析ツール「ブランドウォッチ」で、ツイッターの「ブルーインパルス」を含むツイートを調べると、23日午前11時から急増。午後1時にピークを迎え、11万2千件がつぶやかれていた。

 投稿を見たと推定される人の数が最も多かったのは、河野太郎行政改革相が午後1時前に写真とともにつぶやいた「ブルーインパルスが東京上空へ」のツイートで、170万人に上った。

13:00

「先にコロナ対策を」都庁近くで大規模デモ

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東京都庁の前で行われた、五輪反対を訴えるデモ=2021年7月23日午後0時53分、東京都新宿区

 東京オリンピック(五輪)聖火リレーのゴール地点となった東京都庁新宿区)近くでは、五輪反対を訴える大規模なデモが開かれ、「コロナ対策を先にやれ」や「五輪を中止しろ」と声を上げた。

 デモに参加した都内の男性(52)は「新型コロナが全世界で拡大しているにもかかわらず、五輪をやる意味が分からない。そのお金があるなら、コロナ対策に投じるべきだ」と述べた。

 デモの様子を報じる海外メディアの姿も目立った。フィンランドのテレビ局に勤めるヒイッキ・バルカマさんは「コロナが拡大している以上、人々が怒りの気持ちを持つことは理解できる」。フィンランドでも、新型コロナの感染が再拡大していることもあり、五輪熱は低いという。

 自身はワクチンを2回接種しているが、日本の接種が遅れていることも気になっている。バルカマさんは「五輪があると分かっているのに、なぜワクチン接種をもっと早くできないのかが理解できない」と、日本政府の対応に疑問を呈した。

14:00

聖火リレー、走者は1万515人

 東京オリンピック(五輪)の大会組織委員会は23日、五輪の聖火リレーに1万515人の走者が参加したと発表した。47都道府県を121日間かけてめぐった。

14:30

天皇陛下、各国首脳と面会

 皇居・宮殿では、天皇陛下が来日した各国首脳らと面会した。陛下は英語で「この大会が、わたしたちが平和と調和というオリンピズムの精神に改めて思いをいたし、その精神の灯火を未来へとリレーする大会となることを願います」とあいさつした。

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各国首脳と会見し、おことばを述べる天皇陛下。左上端は国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長=2021年7月23日午後2時40分、皇居・宮殿「春秋の間」、代表撮影

 面会したのは、ジル・バイデン米大統領夫人やマクロン仏大統領ら12人。新型コロナウイルス対策のため飲食はせず、陛下のあいさつの後、短時間懇談し、退出を見送った。各国首脳らが配偶者などを伴わなかったため、皇后雅子さまは同席していない。

 陛下は夜、東京都新宿区国立競技場へ向かい、開会式に出席する。

14:30

「結局盛り上がって終わると思う」選手村にも撮影の人

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選手村前では多くの人が写真を撮りに集まっていた=2021年7月23日午後2時2分、東京都中央区晴海3丁目、小瀬康太郎撮影

 午後2時半ごろ、東京都中央区晴海の選手村前にも、写真を撮る人が次々に訪れていた。近くに住む都の非常勤職員の女性(68)は「ここまで来たら楽しい気持ちで大会を迎えたい」と笑った。自宅のマンションからも選手村は見えるが、開会式前に一度、間近で見ておきたかったという。

 「今日までどたばただったが、結局大会は盛り上がって終わると思う。その後の感染状況が心配」と話す。元々コロナ下での五輪には反対だった。だが小学生だった前回の東京五輪のとき、毎日家族全員でテレビの前に座って楽しんだ記憶がある。

 「せっかく外国から選手を迎える立場なのだから、精いっぱい応援したい」と話した。開会式は自宅でゆっくり見るという。

15:00

人だかりの撮影スポット「ギャップ感じた」

 午後3時。国立競技場に向かう歩道では、大会ボランティアや一般人で列をなし、近くにある撮影スポットの五輪マークでは、カメラを片手に写真を撮る人たちでごった返した。一方、その横では、男女5人ほどがプラカードを持って「五輪は廃止だ」などと訴えていた。

 記念撮影していた東京都墨田区から来た30代夫婦は「報道とのギャップを感じた。ニュースでは無観客で自粛ムードだったが、実際来てみたら人だらけで、ものすごい盛り上がりを感じた。写真は一生の思い出です」と笑みをこぼした。

 横浜市から来た40代男性は「緊急事態宣言が解除されたかと思うほどの人流で驚き。五輪ムードが外出を誘発している感じなので、これでは感染者数は減らないでしょうね」と言葉少なに話した。

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国立競技場近くの五輪マークで記念撮影する人たち=2021年7月23日午後2時54分、国立競技場周辺

17:00

若者「五輪するの不安」 東京の感染者、1359人

 午後5時。多くの人が行き交う東京・渋谷のスクランブル交差点にある大型ビジョンに、東京都新型コロナの感染者数が1359人であることを伝えるニュースが映し出された。

 都内の大学に通う男性学生は「感染が拡大する中で、五輪をするのは不安。感染が拡大して、対面授業が減ったり、サークルができなくなったりするのが嫌です」と話した。

 ハチ公前で待ち合わせをしていた会社員女性(24)は「テレビも家になく、あまり五輪には関心がない。いつの間にか感染者数が増えて、バーなどが閉まるのは苦痛です」と述べた。

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渋谷・スクランブル交差点前のビジョンに、東京都の感染者数のニュースが映される=2021年7月23日午後5時17分、渋谷区

17:00

SNS世論、ブルーインパルスが一石

 これまで五輪開催に消極的な内容の投稿が多かったツイッターだが、23日には都内を飛行したブルーインパルス一色に染まり、ポジティブな内容が増えていた。

 SNS分析ツール「ブランドウォッチ」で、「オリンピック」を含むツイートを調べると、ブランドウォッチが独自の指標でネガティブと推定されるものは、22日は37%で、ポジティブは23%。ネガティブなツイートの割合が最も多かったのは、東京都を対象に4回目の緊急事態宣言の発出が決まった翌日の8日で、「医療崩壊目前にしてオリンピックやらんだろ」「マジでオリンピックやるの?」などのツイートが拡散され、ネガティブが全体の60%を占め、ポジティブは13%だった。

 一方、23日は午後5時までにつぶやかれた57万4千件のうち、ポジティブな内容と推定されるものが28%、ネガティブと推定されるものが29%と拮抗(きっこう)していた。

 23日午後5時時点で、最も多くのツイッター利用者の目に触れたポジティブなツイートは、ブルーインパルス東京タワーを一緒に撮影した写真だった。ネガティブなツイートは「日本政府の幹部にはオリンピックに過大な思い入れがあった。しょせんスポーツイベントだとドライに捉えていれば、より合理的に意思決定をし、今回のような惨状は避けられただろう」とする内容だった。

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「オリンピック」を含むツイートの感情の変化

19:00

開会式まで1時間弱「いよいよという気持ち」

 午後7時。JR東京駅前に設置された開会式までの残り時間を示す電光掲示板の前には、スマートフォン一眼レフカメラを構えた人たちが詰めかけていた。表示が「0日0時間59分59秒」に変わると、あたりにシャッター音が鳴り響いた。

 帰宅途中に立ち寄った江戸川区の会社員女性(53)は「トラブルは色々あったが、今はスポーツを純粋に楽しみたい」。昼間には国立競技場からブルーインパルスも見たといい、「いよいよという気持ち」と興奮した様子だった。「コロナで暗い雰囲気だからこそ、五輪で明るくしてほしい」

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開会式までの残り時間を示す電光掲示板の表示が「0日0時間59分59秒」に変わった=2021年7月23日午後7時0分、東京都千代田区丸の内1丁目、小瀬康太郎撮影

開会式の選手団入場は50音順で

 東京五輪の開会式は午後8時から始まり、同11時半に終了する予定。開会式での選手団入場は、アルファベット順ではなく50音順で実施される。ただし、先頭は五輪発祥国のギリシャで、2番目は難民選手団。最終盤は、今後の五輪開催国として米国(2028年ロサンゼルス)、フランス(24年パリ)と続き、最後に日本が登場する。

 日本選手団の旗手は、バスケットボール男子の八村塁(23)と、レスリング女子の須崎優衣(22)の両選手が務める。

20:00

開会式始まる

 午後8時、東京・国立競技場で無観客での開会式が始まった。2013年に五輪開催が決まった瞬間から8年間のアスリートの映像などとともにカウントダウン。カウントが「0」になった瞬間、694発の花火が打ち上がった。

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東京五輪の開会式が始まり、国立競技場から花火が上がった=2021年7月23日午後8時5分、加藤諒撮影

20:00

看護師のボクサー・津端ありささん登場

 開会式のセレモニーに、看護師で、ボクシング女子ミドル級の津端ありささん(28)が登場。アスリートが暗闇の中でトレーニングする姿を演じ、試合ができない悔しさや再スタートする様子などを表現した。

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開会式に出演した津端ありささん=2021年7月23日午後、国立競技場、諫山卓弥撮影

 津端さんは、3年前にダイエット目的で始めたボクシングで頭角を現し、日本代表に選ばれた。

 今年6月に行われる予定だったオリンピック(五輪)世界最終予選を目指して練習を重ねたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会が中止に。東京五輪出場はかなわなかった。

 看護師としては、五輪開催に伴って医療従事者の負担が増えることに不安を感じた。一方で、五輪に出場する日本代表の同僚には勝ち取った大舞台で輝いてほしいという願いもあったという。

 医療従事者であり、アスリートでもある。様々な葛藤を抱えつつ、津端さんは開会式の舞台に立った。

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開会式に出席した天皇陛下とIOCのトーマス・バッハ会長(左)=2021年7月23日午後8時13分、国立競技場、林敏行撮影

20:18

MISIAさんが国歌を歌う

 午後8時18分、歌手のMISIAさんが国歌を歌った。衣装は白を基調としたドレス。足元は鮮やかな色使いだった。全国から選抜された38人の自衛官が、国歌に合わせて国旗を掲揚した。

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歌手のMISIAさんが国歌を歌い、国旗が掲揚された=2021年7月23日午後8時18分、国立競技場、惠原弘太郎撮影

20:20

「中止!」 場外からデモ隊の声

 無観客で行われている開会式…

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