バド奥原選手の専属ストリンガー 100点のラケットを

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田中奏子
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 東京五輪バドミントンの女子シングルスで惜しくも8強で敗退した奥原希望選手には、世界的にも珍しいという専属の「ストリンガー」がいる。ラケットにストリング(糸)を張る職人で、ミズノの市川裕一さん(44)。コロナ禍で制約が多い中でも、一つのミスもない「100点」のラケットを目指した。

 五輪開幕を1週間後に控えた7月中旬。東京都内のミズノの直営店の一角で、市川さんが奥原選手のラケットにストリングを張っていた。

 「シュッ、シュッ」。手作業でラケットに糸を通していく。糸がねじれないように、傷つかないように。流麗な手つきに、高度な技術がつまっている。

 大切なのは、全ての糸を同じ強さに張ること。機械も使うが、最後は人の感覚で調整する。「ポン、ポン」と楽器の弦のように糸をはじき、音の高さで1列1列の強さを確かめる。

 わずかなねじれや傷、張り方の違いが、シャトルを捉えた瞬間の「つかむ」「乗せる」といった感覚のずれにつながる。そうしたミスを一つもしないことが目標だ。

 市川さんは大学までバドミン…

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