花咲徳栄を破った山村学園 笑顔の2年生がサヨナラ打

岡本進
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(22日、高校野球埼玉大会5回戦 山村学園6-5花咲徳栄)

 九回表、花咲徳栄打線につかまり、山村学園は4点差を一気に追いつかれた。2―11で敗れた一昨年の決勝を含め、過去5回の対戦で4回負けている相手だ。岡野泰崇監督は「こうやって(今日も)負けるかな」とベンチからグラウンドを見ていた。

 でも、同点となっても選手たちの笑顔は消えない。チームが掲げたスローガンが「笑武獅(しょうぶし)」。どんな状況になっても、好きな野球を楽しもう。一回から選手たちは「笑顔」「笑顔」と声を掛け合った。

 九回裏、2死二塁で迎えたのは途中出場でここまで2打数2安打の松野勇大選手(2年)。2ストライクに追い込まれたが、打席では笑顔を見せた。低めのスライダーをたたいた打球は右前へ。「外野があきらめたのを見て、あの花咲徳栄に自分たちが勝てたんだ」と勝利を実感した。

 花咲徳栄の岩井隆監督も「打った相手がすばらしかった」。岡野監督は試合後、こう言った。「選手たちがいつも通り、楽しんで野球をやってくれたおかげです」=県営大宮(岡本進)