ゴキブリ対策、無煙で手軽に コロナ禍で殺虫剤人気

筒井竜平
[PR]

 ゴキブリ用の殺虫剤が売れている。コロナ禍で在宅時間が長くなり、遭遇しやすくなっていることが背景にあるようだ。メーカーは手軽に使える新商品を相次いで投入している。キーワードは「無煙」だ。

 調査会社インテージが全国のドラッグストアやホームセンターなど約4千店の販売データをもとに推計したところ、2020年のゴキブリ用殺虫剤の市場規模は187億円。159億円だった19年と比べて17%伸びた。比較的高温でゴキブリが増えやすく、コロナ禍による外出自粛で生ごみが多くなったことも要因という。また、ネット通販などで使われ、家にたまっている段ボールは保温性・保湿性が高く、ゴキブリが卵を産みつけるのにぴったり。早めに処分しないと増加につながりかねない。

 金鳥ブランドで知られる大日本除虫菊は昨年2月、「ゴキブリムエンダー」を発売した。宣伝文句は「煙じゃないのに煙のききめ」。従来の煙を出すタイプの場合、使用前に家電や火災報知機などをカバーで覆い、使用中は外出する必要がある。一方、新商品は空中に殺虫成分を噴射して部屋を30分閉め切るだけ。外出不要なので、子どもやペットがいても使いやすい。

 ヒットの目安とされる「年100万個」の出荷量をわずか4カ月で上回り、異例の売れ行きだという。想定価格は40噴射分で1600円前後。

 今年2月には、アース製薬が「おすだけアースレッド 無煙プッシュ」(60噴射分、1800円前後)を売り出した。フマキラーは「ゴキブリワンプッシュプロプラス」(80噴射分、1400円前後)のパッケージを刷新した。どちらも煙を使わず、ゴキブリの潜伏しやすい冷蔵庫や家具などのすき間に噴射して使う。周囲を含めて殺虫効果は約1カ月間続くという。

 アース製薬によると、ゴキブリが最も活発に動くのは7~8月。広報担当者は「殺虫剤を効果的に使い、快適な生活空間をつくってほしい」と話す。筒井竜平

     ◇

 〈メモ〉 大日本除虫菊の「ゴキブリムエンダー」は、部屋全体に行き渡るように向きを変えながら、斜め上方向に噴射して使う。6畳なら4回の噴射でOK。家の中のすべての部屋で一斉に使用すれば、ゴキブリの逃げ場がなくなり、より確実に駆除できるという。