ベンツ、2030年にも全てEVに 欧州勢シフト続々

ロンドン=和気真也
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 独自動車大手ダイムラーは22日、高級車メルセデス・ベンツの新車販売を、2030年にも全て電気自動車(EV)にすると発表した。大型の電池工場建設なども含め、22~30年に400億ユーロ(約5・2兆円)をEV推進に投じる計画も明らかにした。

 ベンツは25年に3種類のEV用の車台を開発し、以後はそれをベースにした車づくりに専念する。30年には、「環境が許す市場で」と留保をつけたが、すべてEV販売にしたい考えだ。量産のカギを握る電池も、大型の8工場を整備する。

 ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は声明で「EVシフトは、特に高級車市場で加速している」とし、「我々は市場が『EVオンリー』へと転換するのに備える」と述べた。

 地盤の欧州では、欧州連合(EU)の行政府にあたる欧州委員会が今月中旬、35年にはハイブリッド車も含めてガソリン車の新車販売を事実上禁止する案を発表した。ベンツは、これに前倒しで対応する形だ。

 同様の動きは他の欧州メーカーに広がっている。独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車アウディは、26年から原則EV専業を目指す。英ジャガーも25年から、スウェーデンボルボ・カーズも30年にはEV販売に特化する予定だ。(ロンドン=和気真也)