天皇陛下が各国首脳らと面会 12人と個別に懇談

 天皇陛下は23日、皇居・宮殿で、東京五輪開会式のために来日した各国首脳らと面会した。出席したのは、ジル・バイデン米大統領夫人やマクロン仏大統領ら12人。新型コロナ対策のため飲食はせず、陛下は各国首脳らと短時間懇談し、退出を見送った。各国首脳らも配偶者など同伴者が参加しなかったため、皇后雅子さまは同席しなかった。

 おことばの全文は次の通り。

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 本日、世界各地からお集まりの皆様をここにお迎えすることをたいへんうれしく思います。

 現在、世界各国は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大変に厳しい試練に直面しています。人が集い、つながることが決して簡単ではない状況が続いています。

 そのような困難な状況の中で、今回の大会に出場するために努力を続けてこられたアスリートの皆さん、そのアスリートを支えてきたご家族や関係者の方々のご努力に深い敬意を表します。全てのアスリートが、新型コロナ感染症を防ぎ、出身国・地域とは異なるであろう暑い気候に気をつけつつ、健康な状態で最善を尽くすことができることを希望します。

 オリンピックが長く、そして広く世界で支持されてきたのには、平和と調和というオリンピズムの精神に理由があると思います。私自身にとって、1964年の東京オリンピックの閉会式で各国選手団が国ごとではなく、混ざり合って仲良く行進する姿を目にしたことが、世界の平和を願う気持ちの源となりました。

 新型コロナウイルス感染症の試練を乗り越えるためには、国内外を問わず、私たちが、なお一層心を一つにして協力していくことが大切です。この大会が、わたしたちが平和と調和というオリンピズムの精神に改めて思いをいたし、その精神の灯火を未来へとリレーする大会となることを願います。皆様と共に全てのアスリートのご健闘を祈ります。