五輪開会式で幻となったアイヌ伝統舞踊 札幌で披露へ

芳垣文子
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 東京五輪のマラソン・競歩の発着点となる札幌市の大通公園では、競技が行われる8月5~8日、五輪公認プログラムとしてアイヌ民族の伝統舞踊が披露されることになった。

 「ウポポ ヤン リムセ(ムは小文字) ヤン(唄いましょう。踊りましょう)」と題し、「世界が心を一つにすることで現代の様々な課題を解決していきましょう」というアイヌ民族の願いと、「パラル(大きな道)・ひとつになる道」というコンセプトを総勢約80人の踊りで表現する。北海道各地のアイヌ民族に伝わる15の踊りを、習熟した人や初心者を含む老若男女が舞う。

 五輪の開会式ではアイヌ民族の伝統舞踊の披露が検討されていたが、昨年2月に見送られた経緯がある。各地で練習を重ねていたアイヌの人たちには落胆が広がった。その一人のアイヌししゅう作家早坂ユカさん(51)=札幌市=は「アイヌの踊りはまだ知らない人も多い。この機会にたくさんの人に知ってもらいたい」と話す。

 会場はさっぽろテレビ塔前のステージで、無観客で行われる。5日午後3時半(男子20キロ競歩の前)、午後7時(夜のプログラム)▽6日午後3時半(女子20キロ競歩の前)▽7日午前6時(女子マラソンの前)▽8日午前6時(男子マラソンの前)。各約40分間。民族共生象徴空間(ウポポイ)のホームページでライブ配信される。(芳垣文子)