学食ランチで余った食材、弁当で販売 夕食にもなります

鈴木裕
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 大学院の食堂のランチで余った料理を弁当にしてシェア冷蔵庫で販売する試みを、フードロスゼロをめざすベンチャー企業「どんぐりピット合同会社」(鶴田彩乃・最高経営責任者=CEO)が、名古屋市中区の名古屋商科大学大学院で始めた。25日まで大学院の集中講義期間に合わせて販売する。

 シェア冷蔵庫は、事前に登録した利用者がマイQRコードを冷蔵庫に付けたカメラで読み取らせ、商品情報が表示された販売モニターのメニューから選んでロックを外し、商品を取り出す仕組み。マイQRコードで支払いまでできる。「どんぐりピット」を兼業起業したトヨタ系メーカーに勤務する20代のエンジニア4人が、仕組みを考案し、システムを開発した。

 弁当は、同大学院の食堂のランチタイムに余ったものの、まだ食べられる食材を詰め合わせ、1個500円で販売する。初日の22日は弁当6個、規格外野菜のミニトマト、カットスイカ、野菜チップスを並べた。集中講義には東京や大阪から参加する受講生も多く、夕食としての需要を見込む。

 どんぐりピットは規格外野菜の販売でフードロスゼロの実現をめざす企業活動を日進市を中心に展開中。今回、同市にキャンパスがある名古屋商科大学、同大学院の食堂を運営する「シーザースキッチン」と協力して弁当販売に挑戦した。

 鶴田CEOは「まだ食べられるのに廃棄されてしまう食材は、年間500万トン出ているといわれる。捨てる食材ゼロに向けた画期的なサービスで、今後、ほかの企業や学校の食堂に広がることを期待している」と話していた。(鈴木裕)