ロシア、「ROC」なのに77番目に登場 仏語で「しーおーあーる」

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 ロシアの選手は今回、「ロシア」ではなく、ロシア・オリンピック委員会の略称「ROC」と紹介されて77番目に登場した。

 大会組織委によると、ロシア・オリンピック委員会を、国際オリンピック委員会(IOC)の公用語の一つであるフランス語で表記すると、「Comit●(●はeに´鋭アクセント付き) Olympique Russe」。この頭文字を日本語で読むと、「しー・おー・あーる」となるため、サンマリノの次、シエラレオネの前の77番目になったという。

 検査データの改ざんや隠蔽(いんぺい)など組織的なドーピング問題による代償だ。スポーツ仲裁裁判所(CAS)から違反を認定され、大規模な国際大会ではロシア選手団としての出場が2年間、禁じられている。各選手は個人資格での出場。この日、関係者はスーツ姿、選手らは真っ赤なウェアを着て行進した。

 CASの裁定により、同等の文字サイズの英語で「中立選手」と入らない限りユニホームには国名「ロシア」を使ってはいけないため、ROCが使われる。2022年北京冬季五輪でも同じ扱いになる。

 ただ、ユニホームにはロシア国旗の白、青、赤色の使用は認められた。この件は、欧米の反ドーピング関係者の間で批判が巻き起こっている。選手団として除外されながら、「実態」はロシアのままで処分が甘いというものだ。

 世界反ドーピング機関(WADA)のバンカ委員長も23日、東京で行った会見で複雑な表情を浮かべた。「CASの決定がすべてだから受け入れている。ただ、我々は国旗の色ではなく、中立の色にすべきだと提言していた。それがかなわないことは今も残念だ」

 ロシア選手団としての出場が認められないのは、2018年の韓国・平昌冬季五輪に続き2度目。当時は同じ個人資格での出場でも、名称は「ロシアからの五輪選手」だった。

 東京五輪には約330人の選手が出場する予定だ。