聖火最終点火は大坂なおみ SNSで発信、社会に強いメッセージ

テニス

堤之剛
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 聖火の最終点火者は、テニス女子の大坂なおみ選手(23)が務めた。競技場のフィールドに置かれた富士山の形をした舞台を上がり、太陽をモチーフにした聖火台へ火をともした。

 テニスの4大大会で通算4度の優勝。日本勢で初めて女子シングルスの世界ランキング1位に立った。実力はもちろん、社会へ向けて発する強いメッセージが世界の注目を集める。

 ハイチ出身の父と日本人の母をもち、大阪市で生まれた。3歳のときに米国へ移住。「私はアスリートである前に、一人の黒人の女性です」。差別問題の撤廃に向けて、自らのSNSで意見を積極的に発信している。

 優勝した昨年の全米オープンでは決勝までの全7試合で、警官や人種差別の暴力で命を落とした黒人被害者7人の名前が書かれたマスク姿で入場。人種差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」の意を示した。

 東京五輪のコンセプトの一つである「多様性と調和」を象徴する選手でもある。今年5月には、うつ状態に悩んでいたと告白したが、この日は元気な姿を見せた。今大会では、テニスの日本勢初となる金メダルの期待がかかる。(堤之剛)