高3が新発見の水生昆虫を公開 国内初、小4も興味津々

大谷秀幸
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 米子水鳥公園(鳥取県米子市)で水生昆虫、キタミズカメムシの羽がある個体を国内で初めて発見したとして学術誌に掲載された米子白鳳高校定時制課程3年の金田直人さん(18)=大山町=が、水鳥公園で夏休み特別展示を開いている。キタミズカメムシを通して水鳥公園の環境の素晴らしさを知ってほしいと企画した。

 金田さんは昨年7月5日、水鳥公園の野鳥保護区の池でキタミズカメムシとみられる雄と雌を採集した。石川県ふれあい昆虫館学芸員の渡部晃平さんに標本を送って最終確認を依頼し、県内では確認されていなかったキタミズカメムシに間違いなく、1匹は全国でも例がない羽がある個体だったことも判明。今年3月発行の「ホシザキグリーン財団研究報告」に掲載された。

 今回展示されているのは、羽のある個体と羽のない個体の標本、羽のない生きている個体の展示、解説用のパネルなどだ。

「ほかにも研究したいテーマたくさん」

 金田さんが羽のある個体の発見や今回の特別展示についてSNSで発信したところ、研究者が広めてくれて、専門家からは「素晴らしい展示」と褒めてもらったという。松江市から訪れた小学4年の福間龍太郎君は「羽があると、全く違う虫のように見えた。僕も標本を作ってみたい」と興味深く観察していた。

 金田さんは「一般に知られていない昆虫なので、知ってもらえたのがうれしい」と話す。学術誌掲載以降も研究を続けているが、今回の特別展示のためにも採集したが、その後も羽のある個体は見つかっていないという。一方、水鳥公園の標本を調べると、2003年にも羽のない個体が採集されていたことがわかり、中海周辺には昔からキタミズカメムシが分布していた可能性が高いという。

 金田さんは「学術誌には分布情報を書いただけで、ほかにも研究したいテーマはたくさんある。今後も生息域の環境を詳しく調べたい」と話している。

 特別展示は8月15日までだが、生きた個体の展示は今月25日まで。火曜休館。問い合わせは米子水鳥公園(0859・24・6139)(大谷秀幸)