熱気なきメダル授与式 自ら手に取り自身の首に「規制は守る必要が」

射撃

辻隆徳
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 東京オリンピック(五輪)の金メダル「第1号」が24日、射撃の女子エアライフルから誕生した。新型コロナウイルス感染防止のため、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が参列したメダル授与式は、いつもとは少し様子が変わっていた。

 優勝を決める一発を放った21歳の楊倩(中国)は、控えめに手を振りながら一礼した。無観客のため、大きな声援はない。観客席に陣取る各国の競技関係者や報道陣からの拍手に応えた形だ。

 楊倩は試合から約1時間後の会見で、「結果のことは気にせずに集中した。いま、勝ったんだと実感しています」と喜んだ。

 メダル授与式では前日の開会式に出席したIOCのバッハ会長が登場し、楊倩ら3人の選手たちはマスク姿で壇上へ。バッハ会長が台の上に置かれたメダルを持っていき、選手が自ら手に取って、自身の首にかけた。

 授賞式後の写真撮影では選手たちが肩を組むようなポーズはなかったが、肩が触れ合う距離になることはあった。競技の特性もあるかもしれないが、競技開始から授与式まで「熱気」というものは、あまり感じられなかった。

 惜しくも銀メダルとなったロシア・オリンピック委員会(ROC)のアナスタシア・ガラシナは「規制やルールは守る必要がある」としつつも、「大会自体は楽しんでいる」と話した。

 予選敗退となった五輪初出場の平田しおり明大)は「五輪っぽい感じではなかった。国際大会のひとつのような……」と複雑な心境を口にした。(辻隆徳)