五輪の夢をコロナに奪われた宋、代表入りを逃した松井 侍打線と対決

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室田賢、松沢憲司
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 「アスリートとして東京オリンピック(五輪)に参加したい思いは強かった」

 24日に仙台市の楽天生命パーク宮城で行われた、東京五輪野球日本代表侍ジャパン」と楽天の強化試合。楽天の中継ぎ投手で台湾出身の宋家豪(ソンチャーホウ)(28)は特別な思いで臨んだ。

 なぜなら、新型コロナウイルスの影響で、東京五輪の出場がかなわなかったからだ。

 野球は台湾で最も人気があるスポーツだ。当然、東京五輪への出場は熱望されていた。

 だが、台湾の中華職棒大連盟(CPBL)は今年6月、最終予選への参加を断念した。

 元々、最終予選は台湾で行われるはずだった。コロナの感染拡大を受けて開催を返上し、会場がメキシコに変更。台湾はワクチン接種が遅れていたこともあり、連盟は選手やスタッフの健康を守ることが難しいとして苦渋の決断を下した。

 宋も「安全を重視した決断だと思うので、しょうがない」。

 台湾には妻と、昨年生まれたばかりの娘がいる。家族と一緒に来日する予定だったが、コロナの影響で単身生活が続いている。テレビ電話のやりとりは欠かさないものの、寂しさは募る。「メンタル的にはきつい。台湾にいる家族のことも心配」と話す。

 夢の舞台に立てず、家族とも離ればなれ。それでも、マウンドで結果を出すのがプロだ。

 「もう気持ちは切り替えている」という言葉通り、24日の試合では八回に6番手で登板し、1回無失点。5番の浅村栄斗(30)から始まった侍打線を、力のある球で封じた。

 宋に続いて九回にマウンドに立った楽天の抑え・松井裕樹(25)も、この試合に特別な思いを抱いた一人だった。

 2015年のプレミア12…

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