ドゥテルテ氏、長女が立候補? 影響力維持「奇策」浮上

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バンコク=貝瀬秋彦
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 来年5月のフィリピン大統領選に向けた動きが活発になり始めた。再選が禁じられている現職のドゥテルテ大統領(76)の動向がカギを握るが、長女の立候補や、自らが副大統領選に立候補する「奇策」も浮上。対立勢力に敗れれば、強権路線の責任を追及されかねないだけに、退任後の影響力の維持に腐心している。

 「イエス」。地元メディアによると、ドゥテルテ氏の長女で南部ダバオの市長を務めるサラ氏(43)は9日、大統領選への立候補の意向を記者団に問われ、こう答えた。最終的な決断ではないとしながらも、意欲を示した。

 13日に発表された正副大統領選でだれに投票するかを問う世論調査で、サラ氏は28%でトップに立ち、2位に14ポイントの差をつけた。サラ氏は、住民が解体に反対する建物に駆けつけ、話を聞き入れない裁判所の執行官にパンチを浴びせるなど「庶民派で豪快」な人物として人気を集める。

 ドゥテルテ氏にとって、実の娘に権力の座を継ぐのが身を守るには理想的な形だ。2016年の就任後、ドゥテルテ氏は強硬な麻薬犯罪の取り締まりを実施。その過程で超法規的に多くの市民が殺害されたとの批判を浴び、国際刑事裁判所(ICC)も本格捜査に向けた動きを見せている。

 もしドゥテルテ氏に批判的な…

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