先発は後藤希友とコール…でもマウンドには藤田倭 ソフト独特のDP

ソフトボール

井上翔太
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(24日、ソフトボール1次リーグ 日本5-0イタリア)

 先発投手には後藤希友(みう)がコールされたのに、一回のマウンドに上がったのは「5番DP」の藤田倭(やまと)だった。24日、横浜スタジアムで行われたソフトボール1次リーグ第3戦のイタリア戦で、日本が繰り出した戦術だ。これは「DP投手」と呼ばれ、投打の「二刀流」の藤田が最初から登板する際、よく用いられる。

 ソフトボールのDP(指名野手)は、野球のDH(指名打者)に似た制度。DHは公認野球規則で、「試合前に指名しなかったときは、その試合で指名打者を使うことはできない」とされており、DPも同様だ。

 仮に藤田がそのまま「5番投手」で先発した場合、マウンドを降りた際は、他の守備位置を守らせるか、交代するしかない。現状、投手以外で藤田が守備に入れるポジションはない。交代すると打撃ができず、「二刀流」が生かせなくなる。最初に「DP」を兼ねさせておけば、降板しても、打順が回ってきたら打席に立つことができる。野球にはない、ソフトボール独特の戦術だ。

 藤田はこの試合、三回の先頭打者に二塁打を浴びたところで、後藤にマウンドを託した。この場合の後藤は、先発した選手が1度に限って再出場できる「リエントリー」の扱いとなる。井上翔太