京都の自然に囲まれた宇治の絶景ダム、名物カレーにも

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小西良昭
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古都ぶら

 京都府宇治市には、世界遺産平等院をはじめ観光スポットが幾つもある。ちょっと趣向を変えたければ、院のそばを流れる宇治川沿いを上流へ1時間ほど歩いてほしい。前回の東京五輪が開催された1964年に完成した天ケ瀬ダムと、隣に広がる90ヘクタールの天ケ瀬森林公園が見えてくる。

 6月20日の日曜日、天ケ瀬森林公園を訪れた。標高365メートルの槇尾山の中腹に広がる敷地内には、花の咲く木や、実のなる木、紅葉する木などが豊かな景色をつくっている。

 ここで森を守る活動をしているのが、来年で設立25年になるボランティア団体「フォレスターうじ」(深田和夫会長)。取り組みを取材させてもらった。

 この日は会員15人に加えて、京都府立大のサークル「森なかま」の10人と、一日体験の市民3人が集まり、ドングリの苗木の植え替え作業。約2メートルに伸びた木をツルハシなどで掘り起こし、別の場所にシカよけ網を張り、その囲いの中に移植していった。

 コナラやクヌギの木の実(ドングリ)を地元の山に植える活動で、10年前に始めたという。

 会員らが秋に市内の公園でドングリを集め、小さな鉢と一緒にイベントなどで市民に配り、自宅などで50センチほどになるまで育ててもらう。そうして育った苗を森林公園に植えてきた。

 枯れたり、シカに食べられたり、当初は失敗続き。苗床にあたる場所でようやく4、5年育った苗木をドングリ林にする場所へ移すため、初めて植え替えた。

 府立大1年のロス・スミス絵梨花さん(19)は「木の根が深く、植物の命の深さを感じた。疲れたけれど、自然が好きなので達成感がある」と話した。

 山仕事の大変さだけでなく森の魅力も感じようと、昼食後にはバンドを招いて音楽会。「見上げてごらん夜の星を」などの昭和のヒット曲の数々に一同聴き入った。「森に入ると心が洗われます」と事務局長の木曽宗統(むねはる)さん(70)。会員が高齢化しており、若い仲間を募っているという。

甲子園球場50個分の水

 公園を出て、西にある天ケ瀬ダムへ。高さは大阪城並みの73メートル。総貯水量2628万立方メートルは甲子園球場が約50個入る。堤は長さ254メートルで、アーチ状の曲線を描く。国が管理しており、上流は琵琶湖に通じ、下流は淀川へつながる。

 ダム管理支所長の帰山淳(かえりやますなお)さん(55)によると、堤のアーチの大きさと美しさ、放流がよく見られることが天ケ瀬ダムの特長だ。

 一方、ダム湖への不法投棄も…

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