「五輪の気配ない」コロナ禍での開催、観戦できぬ寂しさ

ソフトボール

岩堀滋、斎藤茂洋
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 東京五輪の競技のうち、自転車ロードレースとソフトボールの試合が24日、神奈川県内で行われた。相模原市内を通過したロードレースでは選手たちを一目見ようと沿道で声援を送る姿が見られたが、ソフトボールは無観客のため、試合会場の横浜スタジアム横浜市中区)周辺は人影がまばらだった。

 ロードレースの選手を応援するため、相模原市が大型の横断幕を掲げた相模川の小倉橋近く。「来た来た」「頑張れー」。自転車が駆け抜けると、多くの市民や自転車ファンらが拍手したり、手を振ったりして選手たちを激励した。

 男子自転車ロードレースのコースは、東京都府中市の武蔵野の森公園から静岡県小山町の富士スピードウェイまでの244キロで、相模原市内の区間は起伏に富んだ緑区内の約30キロ。コロナ禍のため、市が沿道での観戦自粛を呼びかけるなか、市が募集したボランティア「コースサポーター」約870人がコースの資機材設置や沿道の観客の整理などに協力した。

 一方、ソフトボールの試合があった横浜スタジアム周辺では、無観客のためにぎわいはなかったが、五輪の雰囲気を味わおうと、記念撮影をする人たちの姿もみられた。

 川崎市の飯塚和彦さん(57)は、25日の日本対カナダ戦を家族3人で見る予定だった。自身が前回の東京五輪の年に生まれ、妻(50)が学生時代にソフトボールをしていたのもあり、試合観戦を楽しみにしていた。家族と記念写真は撮ったが、「五輪が行われている気配がなく、寂しい。コロナ禍での開催で仕方ありませんが」。

 横浜市内の東博文さん(78)は、スタジアムを写真に収めようと、カメラと三脚を手に1人訪れた。前回の東京五輪と同様、テレビ観戦を楽しみにしていたが、「五輪の感じ、しないですよ。コロナがなければこの辺は、人でいっぱいだったでしょうに。悔しいですね」と話した。岩堀滋、斎藤茂洋)